【足の骨折】入院中のリハビリ内容&セルフケアのまとめ

手術をしてから入院中のリハビリについてまとめます

この記事では、脛骨腓骨骨折で入院中に実践したリハビリについてまとめました。

  • 早く回復したい人
  • 先々が不安な人
  • リハビリの方法を何かしら知りたい人

 

それぞれの怪我の状態があるので、人によってプロセスが違うことは十分承知していますが、あくまでも参考程度に興味のある方は読んでみてください。

骨折をして手術をした後は、日々回復していくことがわかります。その回復に合わせて、そして退院に向けてセラピストがリハビリをしてくれたり、自分で実践していきます。

今は後遺症を残さないため、早く復帰するために、早期からリハビリをします。

できれば自分にとって適切に進めていきたいですね。

 

 

脛骨腓骨骨折をした当日から手術まで

脛骨腓骨骨折で救急搬送され、到着した病院でかかとにドリルで穴を開け牽引が始まりました。

足がグラグラな状態で牽引器具をつけているので、ベッドから一歩も動けない生活がはじまります。

たけ

牽引期間は人それぞれみたい。1週間くらい牽引が続く人もいるようです。

僕の牽引期間は3日。
むくみや出血がなくて、割と早く手術ができた方だと思います。

骨折から3日後、プレートで固定する手術をしました。

 

手術をした次の日からリハビリを開始

入院中はリハビリのセラピストから言われたアドバイスを基に、自分でもケアすることが大事な時期ですが、「やりすぎ」「さぼりすぎ」どちらも良くありません。

骨折のリハビリは適切なことを適切に行えるのが理想的!

 

リハビリは手術をした次の日から開始になりました。
午前と午後1日2回実施(1日の合計時間は80分)

手術後はむくみがあって、ほとんど動かせない状態からスタート。

リハビリ室で、初めて術後の足を見ました。
シーネを外すと傷口には防水テープが貼ってあって、すごいむくみ。
踵、ふくらはぎは内出血のようになっていて紫色です。

 

足の指を動かそうにも、むくんでほとんど動きません。

足の指を握るように力を入れると足の甲に抵抗があります。反対に指を持ち上げようとすると少し痛みが、、。シーネがないと不安定な感じがします。

 

リハビリのセラピストからは「痛くない範囲、できる範囲で自分でも動かしてほしい」と言われました。

 

日常生活をどのように過ごすか確認のため、車いすでの移動や、ベッドから車いすへの移動や、トイレでの動作を見てもらえました。


 

セルフケア

リハビリがない時間は、ベッドで寝ている時間を長くして足を枕に乗せて挙上。足を挙上したまま、足首、足趾をよく動かすことはできるので行います。
まだ炎症もある時期なので、適度に冷やすのも忘れずに行います。
看護師さんが足を冷やすジェルみたいなものを持ってきてくれます。むくんで熱を持っているので、よく冷やすように言われましたが、過剰に冷やしすぎるのも良くないとのこと、、。

 

リハビリ2日目『松葉杖での練習が始まる』

リハビリ内容

  1. マッサージ(むくみをとったり、関節が硬くならないように)
  2. 筋力訓練(手術と反対の足の筋力訓練、お尻上げ、手術した足の指を動かす)
  3. 松葉杖で歩く

 

早くも松葉杖で歩く練習開始。

松葉杖で歩く許可が出るのは、リハビリのセラピストにOKをもらってからです。松葉杖の高さを合わせて、歩き方の指導を受けます。うまく扱えているようなので、病室に松葉杖を置いて使っていいことになりました。

僕は今回骨折した方と反対の足も手術したことがあるので、リハビリではそちらの足も訓練しました。セラバンドというゴムのバンドで右足首の内がえし、外がえしを練習させてくれて、その後右足一本でバランスをとる練習。断然立ちやすくなりました。
筋肉を活性化してから立つと安定します。


 

セルフケア

骨折していない方の右足の筋力訓練、腹筋や背筋も自室で練習開始。

トイレに行ったら手すりに掴まって、右足だけのスクワット20回。つま先立ちも時々練習。
骨折していない方の足を鍛えます。

骨折している方の足がむくんでいるので、基本的にはベッドで横になって足は挙上して、冷やしています。足趾や足首は動かせる範囲で動かします。ゆっくりと回数は多く。

関節が固まらないように、筋肉の収縮を取り戻すように。

 

リハビリ3日目

リハビリ内容

  1. 筋トレ
  2. マッサージ
  3. 松葉杖の練習

 

練習として松葉杖でリハビリ室まで行きました。

リハビリでは体幹(腹筋、背筋、お尻あげなど)と右足の筋力訓練を行います。
ヨガを一年くらい続けているからだと思うのですが、『体幹のバランスがすごくいい』とのこと。バランスパッドを使ってお尻上げをしたり、座りながらバランスを取るのは得意です。
手術前の体の状態がリハビリでは影響があります。

 

リハビリ4日目『階段昇降が始まる』

リハビリ内容

  1. マッサージ
  2. 筋トレ
  3. 松葉杖での階段昇降

今日は松葉杖で階段を練習しました。めちゃくちゃ恐いです。特に降りるときが怖い。けっこう危ないんじゃないかと思います。転んだら大怪我になりそうだし、これは、やばいです。
まさか松葉杖での移動がこんなに大変で、恐いなんて思っていませんでした。(これやらないとダメかな?)と思いながら渋々実施。
むくみは少しずつ減ってきているようです。軽くなってきています。

骨折した左足の動き
左足首を持ち上げると(背屈)骨折したスネの前側に引っかかりのような痛みを感じて嫌です。
時々急激にズキっと痛みが走ります。これも嫌。

痛みのない範囲で優しく何回も動かしますが、足首の力のコントロールがまだうまくできません。難し、、。時々意図せずグンッと強く持ち上がってしまいます。
骨折した方の足の膝を曲げてみると痛みで完全には曲がりません。押しても痛い。

自分の足なのにこんなに動かしにくくなるんですね。
今まで足の筋力訓練は嫌いでした。ところが、リハビリで強制的にスクワットやお尻上げを実施していると、足が強くなっていくように感じて、『筋トレって大事かもしれない』と思うようになりました。


セルフケア

左足首、足趾を動かすこと、挙上すること、冷やすことは継続しています。

ベッドで過ごす時間は相変わらず長くしています。

車いすで屋上に行って、フェンスにつかまって、スクワットやつま先立ちの練習、骨折した左足を横に持ち上げてみたり練習してみました。

寝ながら背骨のインナーマッスルトレーニング。(小さく動かしてもこうかがありますよ。姿勢調整のため)


 

リハビリ7日目『超音波治療が始まる』

リハビリ内容

  1. 筋トレ
  2. マッサージ
  3. 階段昇降
  4. 超音波治療

股関節や膝など、筋トレは下半身全般。腹筋背筋やバランス訓練も行います。
階段を松葉杖で昇り降りすることもだんだん慣れてきました。最初めちゃめちゃ恐かったのに、やれば慣れていくものです!
スネに痛みはありますが、足首の動きが少し出てきました。順調そうです。
変化は小さいけれど、毎日毎日着実に変まります。

今日から超音波治療がスタートしました。骨折部の癒合を促進するための機械です。


 

セルフケア

屋上があるので、日中1回は車いすで行って運動しています。日光にも当てています。
ベッドにいる時間は長めにしています。
その代わりベッド上で背骨の運動、足の挙上、冷やすこと、足首と足趾の運動は続けています。

 

リハビリ8日目『床からの立ち上がり練習』

リハビリ内容

  1. マッサージ
  2. 筋トレ
  3. 床からの立ち上がり

リハビリは床から立ち上がりを行いました。左足を浮かせたままなので、難しそうと思っていたんですけど意外に簡単にできました。
床に座っている状態から両手と右足に荷重してお尻を持ち上げ、右足と左手の間に左足をくぐらせるように習いました。ヨガをしていて良かったです。いろいろな動きに対応できている気がします。

筋トレはスクワットが多いです。同じ片足スクワットでも骨盤の向きや上げている左足の方向、目線の向きで効く部分が違って、何パターンもあるから飽きない。鍛え方って意識次第。

むくみは順調に減っています。足の指もだいぶ動かしやすくなっています。痛みのない範囲で動く感触を意識しながら練習。親指、小指、調子に乗ってギューっと強くやるとまだ時々痛いです。やりすぎも良くないかも。


セルフケア

移動は車いすと松葉杖両方使います。気分次第。
術後すぐよりはベッドから離れて動く時間が多くなりましたが、相変わらずベッドにいる時間は多いです。
だいぶむくみは減っているのですが、足は挙上して、冷やすのも続けています。

 

リハビリ9日目

リハビリ内容

  1. 超音波
  2. マッサージ
  3. 筋トレ

超音波骨折治療は今日で3回目。なんとなく効いている気がします。(気のせい?感じるはずないけど)
リハビリでは少しずつ足首の可動域も広がってきました。距骨という足首の骨を押し込みながら関節の面に沿って丁寧に行ってもらえると、スネの痛みが軽くなって足首が上がりやすいです。運動のとき急激にくるズキっとした痛みは出なくなります。

リハビリ後、熱感がまだ若干あるとのことでまだ冷やします。

 

入院期間のリハビリ経過 まとめ

骨折から14日目
いよいよ明日退院する日。入院期間中の体の経過、良かったこと良くなかったことの振り返りをしてみます。

リハビリで意識したこと

・骨折した足の筋トレ
筋力をつけるというよりは、動くことを忘れないように負荷の大きさよりも頻度を多くして筋肉を動かしました。筋力は後から付くので、まずは可動範囲を広げることを優先。
筋肉を動かすことで、筋膜や腱も滑りが生じて、むくみにくくもなります。(後々滑らなくなると回復するのに面倒みたい)

・骨折していない方の足の筋トレ
スクワット、つま先立ちをしています。(10年前に手術をしているので、余計に大事)
支えになってくれている足が不安定だと、すべての動作が安定しません。
無理しすぎて負担がくることで、膝や腰に痛みが出る人もいるようなので、鍛えるけど、丁寧に!という気持ちで運動。

身体の経過

  1. むくみは毎日着実に減る
    術後すごく足がむくんで内出血もありました。内出血の色は薄くなって、広がって消えて行きそうです。
    起きている時間が長いと夕方むくみがありますが、どんどん減っていることは実感(足の挙上は退院後も必要です)今は表面のむくみが動きを邪魔している感じくらい。
    寝ている時間を多くしたことは良かったのではないかと思います。
  2. 夜間の痛みはなくなった
    麻酔が切れた後激しい痛みがありました。それは今はもうありません。日に日になくなっていきました。内服薬ももういらないです。
  3. 足の指が動かせるようになった。
    足の指が自分で動かせるようになっています。足首もわずかですが自分で動かせるようになりました。リハビリで足を動かされるときに感じていた痛みも、最初の半分くらいまで軽減しています。
  4. 骨折していない方の足に筋力がついた
    これはトレーニングを意識的にしました。
    屋上でのトレーニングとトイレに行ったらスクワットをすることが良かったと思っています。
    (もともと足の筋力がないので、僕にとっては必要でした)
  5. 松葉杖で動けるようになった
    松葉杖での歩行に慣れて、階段の昇降や床から立つのもできるようになりました。
    移動は松葉杖で一通りできるようになっています。

リハビリってすごく効果があるものなんだなーと実感することができました。
手術して初めて動かされた頃は、足が勝手に緊張して、痛みに対して防御的に筋肉に力が入っていましたが、それも少なくなっています。
この時期にきちんとリハビリをしていないと、むくみが残りやすかったり、筋肉や腱の滑りが改善しにくかったりするので、優しく無理のない範囲で運動していたことは大事なことだったと思います。

おそらく寝ている時間(寝ながら運動していたけど)はだいぶ長かったと思いますが、それは悪くなかったと感じます。むくみ対策にもなりましたが、インナーマッスルをよく使えて体の柔軟性も向上しました。

リハビリは無理せず楽しく、マイペースに!
骨折は修復に時間がかかるので、気長に適度に取り組むのが大事。

関わってくれた病院の方々、ありがとうございました。