退院後の生活【松葉杖をつかった自宅での生活動作】骨折体験談7

足を骨折して荷重ができない場合、自宅では片足を床につけない生活になります。

慣れ親しんでいるはずのいつものお部屋が、全然違う環境に感じるかもしれません。
ちょっとした工夫で安全性、快適さが変わってくるなんてこともあります。

僕も数週間ではありますが、松葉杖を使いながら片足を床につけない生活を送ることに、、。
どんな生活になったのか?
便利な道具や方法など、参考にしてみてください。

脛骨腓骨骨折
足が床に着けない!退院後の生活はどうなるのか?

骨折から15日目

いよいよ入院生活が終わり自宅に退院の日。

退院は嬉しいけど、骨折して荷重できないまま、片足での生活ははじめての経験になります。
「本当に大丈夫なのか?」
不安もあるけど、今までに経験したことがない体験というのは楽しみな面もあります。これは性分ですね!

迎えにきてもらって車で自宅へ帰りました。
車の振動も足に響いてきてあまり心地よくはなかった。

車の乗り降りはパワーでなんとかできて、無事に家に到着!
ここから全てが未知の体験です。。

 

生活動作のあれこれ体験記

最初にあれ?と思ったのが、病院と家との生活スタイルの違い。
『どこにいたらいんだろう?』
『障害物が多くて危ないかも?』
こんな感覚でした。

自宅に帰って来たはいいけど、全く別の生活になりそうです。違う世界で過ごしているように感じます。

家での過ごし方

病院では大半がベッドに寝ていたので、家に帰ってきたらどうやって過ごしていいのか悩みます。
そして、病院は広くて大きなスペース。
骨折した人、車椅子の人のために作られていると言っても過言ではありません。

家では全然そうはいきません。

まずは自分がどこにいるのか?自分のスペースを作る!

足のむくみを考えるとベッドに寝ている時間は多くしたい、、。
日中はリビングで過ごしたい、、。
運動もした方がいいし、、。

『自分がどこで過ごすかを考えて、その場所を使いやすくしよう!』

まず考えたのはこれ!

主にいる場所を、
①リビングの食卓テーブルの椅子
②寝室のベッド

この2つにしぼって、その場所を快適にしていきました。

リビングでは座っているときは物を取ろうとすると、ちょっとした距離でも届かないことが多くて何かと面倒。「あと20cm!」という距離でも松葉杖を探して、立って移動。
寝室でも同様にベッド周辺に必要なものがあると快適です。
手の届くスペースに必要なものを置いておける環境づくりができるといいと思います。

僕が生活を快適にするためにやってよかったこと ベスト3

次に僕が『これは上手くできて快適だったな!』と思えたベスト3をご紹介します。

  1. 松葉杖の置き場所の工夫(角を作るか、滑らないような素材のものを当てて倒れないようにする)
  2. 家の中でもナイロンリュック(ものを運ぶのに楽)
  3. 寝室でも楽しめるようにする(ベッドに入りながら背もたれで身体を起こしてパソコン作業などしていた)

ライフスタイル、身体状態によって違うと思うのですが、工夫してよかったポイントはこの3つ。
松葉杖は倒れると床からとるのが面倒なので、置き場所を決めて、そこで倒れないようにしました。
むくみは減らしたいのでベッドで長時間過ごせるように工夫。特にPCで作業もできて楽しめるように考えて過ごしました。

 


リビング

リビングはけっこう長くいる場所だと思うんですけど、僕の場合は「食卓テーブルにいる!」と決めて、そこで全てのことができるように、セッティングをしました。
ひと通り必要なものを周りにおいて、なるべく完結するように。

結果として生活はすごくシンプルになりますね。
そもそも、運動するかPC作業か、食事をするかくらいなのですが、、。

PCはリビングでもベッドでも使うので、ナイロンリュックに入れて運んでいました。

椅子はもともと座り心地をしっかり選んでいたので良かったかもしれません。長く座っていても苦ではなかった。
松葉杖はバランスが悪くて倒れるので、食卓テーブルに滑る止めのマットをかませて立てかけました。


階段

一番怖い階段。
病院で練習したので手順はわかりますが、環境が違うと勝手が違う。段差を登りながらカーブする箇所もあります。
一人であれば、両方の手に松葉杖を持って昇り降りをしないと松葉杖を置き去りにしてしまいます。
誰か介助してくれる人がいるなら片手は手すり、片手は松葉杖という方法もあり。手すりは安定していて頼りになります。
(もう片方を持ってくれる人がいれば、、)

これは入院中練習しておいてよかった。


靴の脱ぎ履き 椅子があると楽

玄関は靴の脱ぎ履きと、外から帰ったら松葉杖の先を拭く作業があります。

靴を履くなら椅子に座ったほうが安全で楽。小さくてもいいので椅子を置きましょう。

そして、玄関にはウェットティッシュを置きました帰ってきたときに松葉杖の先を拭くため。これも、椅子に座って拭いた方が楽
どちらにしても玄関に椅子はあったら便利です。

 

靴は歩きやすい安定したサンダルも便利。立っても履けます。

たけ
僕はKEENのサンダルを履いていました。脱ぎ履きしやすくて歩くのも安定。
靴は車に積んで、必要な時は車で座って履き替えていました。

歩きやすいKEENのサンダルの記事です→


入口や扉

松葉杖で移動していると、扉を手前に引いて開くのが意外に難しい。
迫ってくる扉を後ろにかわさないといけません。重たい扉なら結構苦戦します。
松葉杖の位置が要注意で、起き方が悪いと引いた扉に引っかかる可能性もあります。

戸を少し開いたら身をかわして、重い扉の時は体を壁に預けて、というふうしていました。片手での操作になるので、杖の置き場所、管理の仕方もそこそこの場所で悩みます。

スペースをうまく使うために一時的にでも家具の配置は考えてもいいかも。安定しているものならよしかかれることもあります。


松葉杖をどう管理するか

病院に比べて家は狭くて、回転や曲がる動作が多いです。
リズムに乗って歩くことができないので、両松葉は使いにくい。
近い距離でも使わなくてはいけないので、いちいち面倒に感じてしまいます。

伝いながら移動できるようであれば、一時的にでも家具の配置を検討したり、方法を考えてもいいかもしれません。(その時はつかまるものは安定していることが絶対条件)

松葉杖は立てかけておいても倒れやすくて、置き場所を考える必要があります。
角なら立てかけやすいし、スペースがあるなら床に寝かせてもいいかも。
うちのテーブルはスベスベしているので、すぐに倒れてしまいました。

ゴムの滑り止めは便利でした。必要な箇所に使っていました。


トイレ

病院よりも家の方が不便な場所。手すりがないので「つかまる」「よしかかる」ができない。片足でのバランスが必須になります。
壁にポンっと手を置くだけでもバランスが取りやすいので、時々壁にタッチしながら行うと安定します。それほど広いスペースではないと思うので、壁によしかかることができるならそっちの方が楽。


入浴・脱衣所に椅子は必須

自宅用のお風呂の椅子は病院のシャワーチェアーと違います。肘掛けがないのでつかむところがなくて、軽くて安定感がありません。移動するときの手すりもない。
もし家族がいる人は、滑らないように床が濡れていない状態で入ったほうがいいです。

浴室内は杖を持って行かないので、浴槽のヘリにつかまりながら移動しました。浴室の形によっては思い切って杖で移動してもいいかも。

脱衣所に椅子は必須です。椅子があると洗面台も有効に使うことができるし、整容にも便利なはず。
着替えやタオルの置き場所は、手の届く範囲に事前に準備するスペースを確保。一時的にでも便利な位置に。


ベッドと寝室

僕は、むくみ対策として寝ている時間を多くしました。おそらく多くの人が普段の生活よりもベッドで過ごす時間が長くなるはずです。
僕は寝室でPC作業、読書をして有効な時間になるように工夫しました。
・照明
・ノートPCを置くテーブル(僕は木の板や硬い平べったい枕を膝の上に置いて)
・本
・アロマポットで快適空間を作りました。
音楽が好きなので、音を良くして音楽を楽しむようにセッティングもしました!

すごく感激したのがマットレス。柔らかくて、シーネを着けていても形をしっかりサポートしてくれて、長く寝ていても腰が痛くない。マットレスによって体の負担や痛みが違います!
マットレスの大事さは本当に実感しました。

たけ
腰痛がある人や疲れやすい人は、この機会に見直してもいいかも。
快適な睡眠にマットレスは重要なんじゃないかと感じました。
普段は気づかないかもしれないけど、体にすごく影響ありますね。
そして、もう一つ掛け布団も大事かも。
掛け布団の軽さもすごく良くて、病院の布団よりもつま先にかかるストレスが少なかった。
これも普段意識しないかもしれませんが、布団ってズーーっと寝てるときにつま先に重さになっています。
今回はシーネをつけている時間があったので、掛け布団に押されてつま先が外側に開いてしまって、、。辛いとまではいかないんですけど嫌なんです。
掛け布団はつま先にストレスがかかる!軽くて暖かいものを!

寝返りや起き上がりの時にも軽くて本当に楽。

寝具の快適さって体にすごく大事だと思いました。思っていたよりもすごく重要でした。。

 

 

外出をしてみる

骨折から16日目

自宅退院後初の外出。片足を地面に着くことができないままでの外出は怖い反面、再び冒険心も出てきてまたまた楽しみです。


車に乗ってみた

自分の車はエスティマ。助手席ですが乗るのが大変でした。
少し車高が高い車なので座席にそのまま座れず、体を持ち上げないと行けません。
手をどこにおいて体を引き上げたらいいのか検討。座席にお尻がなんとかかかるまでが気を使います。手でどこをつかむかがすごく重要でした。

たけ
『片足を絶対に地面に着いてはいけない』という思いが、体を緊張させて、全部の行動をやりにくくしてしまうんですね

力が弱い人は、つかまって体を引き上げるアイテムなどがあると便利かもしれません。


お店では車椅子を使ったけど、寒い、、。

イオンとスーパーに行ってきました。
お店は移動する距離が長いので松葉杖は疲れます。貸し出ししている車椅子を使わせてもらいました。

僕は押してもらって楽なのでありがたいんですけど、乗り心地はあまり良くありませんでした。(贅沢をいうなって感じですが、、)
フットレストがすごく高くて膝がだいぶ上に上がります。(実際座る人のことはあまり考えたセッティングではなかった)
足が不安定に感じるので、足に人や物がぶつからないかが少し心配、、。
押してもらうのであれば、松葉杖は自分で抱えて乗ることになります。松葉杖はトイレでは必要なので持っていく必要がありました。

たけ
フードコーナーでは冷気があるので、車椅子の高さではより寒さを感じやすいです。思っているよりも厚着の方がいい。
筋力も落ちてるから寒さを感じやすい時期でもありますね。
寒さ対策はインナーが基本。インナーの快適さは別記事でまとめました→

体力が落ちてしまったのか、2時間くらい外出してすごく疲れました。
でも反対にいえば、少し外出に慣れないと体力がどんどん落ちてしまうかも。
外に出ることって大事!
お日様にも当たらないと!

今日は一日疲れました。
でも夜のマットと布団は快適。体が楽です。
マットと布団は疲れを癒してくれます。

 

まとめ

荷重できない時期はそれほど長い期間ではないけれど、安全に過ごすことは必要です。
必要な環境を整えましょう。

骨折しながらの生活を、少しでも楽しめるように考えることは、見方を変えると楽しいし、あらためて発見もありました。
今回の体験では、ベッドのマットや布団、椅子の座り心地など、「快適な道具って本当に大事なんだなー」「すごく居心地がいいなー」と感じました。
骨折が治った後も使えそうなものなら、これを機に考えてみてもいいかもしれないですね。