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手術の傷跡をきれいに治す方法【抜糸後のケア】

手術の傷跡をきれいに治すのは自分のケア次第

手術をした後、意外に盲点なのは傷跡のケアです。
傷跡のケアを怠ると後々に影響してくるのですが、あまりそれは知られていません。
傷はその時よりも後々に影響してくるので、予防としてケアをすることが必要なんです。

手術の傷跡をきれいにするためには、抜糸前のケアよりもむしろ、抜糸後のケアがとても大切
きれいな傷でも、ケアをしないで放っておくとケロイド(瘢痕)になる可能性があります。

手術をした後、骨折であれば骨がくっついたかどうかがゴールになります。回復に向けてリハビリは一生懸命しますよね。
傷跡のケアは忘れがちですが、リハビリと同様に自分で行う大切な作業です。

ケアをしなくてはいけない時期と手順があるので、面倒でも実践することをお勧めします。

 

手術後の傷の変化

手術による傷は、けがと同じように、徐々に回復して治癒へと向かいます。
手術した傷が癒合するまでの時間は、『傷の大きさ』『傷の深さ』『傷の部分』『体質』『代謝』などによって違いはありますが、およそ1ヶ月〜3ヶ月かかります。

抜糸をする時期が1週間から2週間だとして、傷が癒合するまでが1ヶ月から3ヶ月だとすると、その差は2ヶ月以上になることも!
その時期は自分でケアする大事な時期です。

手術直後

手術した後は糸で縫合します。
出血があったり、まだ傷口が閉じていない状態。

傷を修復するために肉芽組織が形成されて、数日から数週間かけて傷が塞がっていきます。
だいたい数日から2週間程で、傷が塞がったら抜糸します。

最初の数日は、赤くなって熱をもったり、腫れて痛みがある炎症の時期です。炎症は、細菌などから傷口を守るための反応。悪いものではありません。
抜糸までは、冷やしたり、むくみ過ぎないように患部を高く挙上します。

 

瘢痕の形成

抜糸後、傷の接着はまだ不安定で柔らかいです。
傷口がきれいにくっついて癒合した後、肉芽組織は役目を終えて縮小していきます。その代わりにコラーゲンなどから作られる、白くて硬い組織が残ります。
これを『瘢痕』といいます。
皮膚の接着が不十分だと3ヶ月から4ヶ月は発赤や硬化が見られ、6ヶ月から1年かけて瘢痕組織は成熟して、傷が軟化し徐々に目立たなくなっていきます。

 

自分で行う傷跡をきれいにするためのケア

傷跡を残さないためにすること

①傷口の固定(糸で縫うのもその一つ。抜糸後はテープで固定)
安静(動かし過ぎない)
③摩擦などの刺激を避ける(衣服にも注意)
④乾燥を避ける
⑤清潔を保つ

その他、間接的に気をつけることは、
①大量の飲酒をしない
②長時間の入浴はしない
ことです。痛みが強くなる可能性があります。

 

傷跡がケロイド化しやすい場所

①骨の突起部
突起部分は強く当たります。外部の刺激を受けやすいので、工夫して傷口が安定するまでは刺激を避けましょう。

②衣服で締め付ける、摩擦があるところ
ゴムで安定させているウェストの部分や、靴下や靴のヘリで摩擦が生じる部分は注意しましょう。
サポーターや装具などが傷に強く当たるようなことにも注意が必要。関節の固定が必要なこともあるので仕方がないこともありますが、担当の先生と相談してみましょう。

③関節を動かす時に皮膚が大きく伸び縮みをするところ
外部刺激も受けやすいですし、特に最初の時期は過剰な動かしすぎは避けましょう。
皮膚が伸びると、傷口が開く方に張力が働いてしまうかもしれません。

傷跡テープを貼る理由

皮膚、筋膜には弾性があって、常に引っ張る力が働いています。
傷口も開く方向に力がかかります。
傷が開くと、傷跡が目立つようになったり、ケロイド(肥厚性瘢痕)になる可能性があるため、それを防ぐためにテープを貼ってケアをします。

 

ケアの方法

手術から抜糸まで

基本的に抜糸までのケアは病院で教えてくれると思います。
摩擦や外部の刺激、動かしすぎに注意。
医療用テープが貼ってあれば、そのまま入浴が可能です。
菌が入らないように清潔を保つ必要があります。

傷口を過度に動かしすぎない範囲で、筋肉の運動、関節の運動はしなくてはいけません。

 

抜糸後はテープを貼る

●抜糸をしたら傷跡が開かないように不織布テープを貼りましょう。

●衣服の摩擦や、サポーターの摩擦もできるだけ避けます。
しばらく傷は柔らかいので、傷に硬いものが当たらないように気をつけます。
傷の洗い方は、石鹸をよく泡だてて、擦らずに優しく触れるだけです。
石鹸はしっかりと洗い流すようにしましょう。
タオルで触れるように拭いて、乾いたら再びテープを貼ります。

● ”癒合”までは、早くても術後2〜3ヶ月くらいかかります。その間テープを貼り続けることをお勧めします。傷跡をきれいにできるはずです。
『傷の硬さがなくなる』『赤みがなくなる』『かゆみがない』状態になるのが癒合の目安。

できれば6ヶ月〜1年くらい傷跡に対して過度な刺激を与えないようにした方がいいです。

 

最近は溶ける糸での縫合もある
表皮を縫わないのでテープを貼り続ける

縫合の糸が溶けて、抜糸をしなくても良い手術方法もあります。
手術は真皮まで縫合され、表皮はシリコン素材の不織布テープが貼られているはずです。
このテープは剥離の少ない医療用のテープで、傷が開くのを防いでくれます。
退院時は、その上に防水のフィルムを貼ってくれるはずです。

防水のフィルムは貼ったまま入浴が可能。
2週間程度で剥がして、その後は石鹸を泡立てて泡で優しく洗います。(清潔を保持するように心がけます)
シリコン素材のテープは自然に剥がれるまでそのままにしておきます。上から洗ってもOKですが、強くこすらないよう優しく洗います。

シリコンの不織布テープが自然に剥がれてからは自分でケアをすることになります。

自分でケアする方法は、不織布テープを貼って傷口を固定する方法、シリコン製のジェルシートなどの方法があります。

ドラックストアでも売っているかもしれませんが、あまり見たことがありません。
ネット通販で購入します。

テープを貼る期間は決まっていません。傷口の治り具合により、自分で判断することになります。
長く見て2〜3ヶ月くらい貼っておくと、傷跡をきれいにできるはずです。
傷の痛みや違和感がなくなればテープの使用を終えても構いません。
(皮膚のトラブルなどがあれば、テープの使用を控えます。)

 

テープを終えて、6ヶ月〜1年経った後のケア

傷口が安定したら硬くなっている傷跡をマッサージをして筋膜に弾力を与えていきます。

傷跡は瘢痕組織になり硬くなります。傷跡に向かって全身の筋膜が引っ張られて傷口に向かう張力となります。
その張力は、数年かけて全身の筋膜を引っ張って形を変えていきます。

それを防ぐには、できるだけ傷跡をきれいに治すことが最初は重要ですが、6ヶ月〜1年して傷が安定したら、マッサージなどで硬くなった組織をほぐしていきましょう。

 

オススメのテープ

3Mマイクロポアサージカルテープ

オーソドックスなサージカルテープです。少しテープを引っ張りながら、傷口を寄せるようにして貼ります。

【サージカルテープの貼り方】
テープを適度な長さ(3cmくらい)に切って、傷に直角に貼ります。
テープの端を少し重ねるようにして、傷が出ないようにします。
交換は2〜3日くらいで行います。傷口が開かないように、端から傷に向かってゆっくりと優しく剥がします。

※サイズが2種類(12.5mm×9.1mm と 25mm×9.1mm)ありますので、ご購入の際はご確認ください。

 

 

アトレスケア

伸縮性のあるフィルムです。傷口に向かって皮膚を寄せる力が働く透明のフィルムです。

アトレスケアについての詳しい記事はこちらです
手術した傷跡をキレイしたい!「アトレスケア」の効果検証

 

『マイクロポア』『アトレスケア』比較の記事はこちら 

手術の傷跡を目立たなくするテープはどれがいいのか?

ぜひ参考にしてみてください。