瘢痕は必ずケアをした方がいい理由

今回は「なぜ瘢痕を放っておいてはいけないのか」についてまとめます。

ケガや手術をしたことがある人は、ぜひ読んでほしいです。
手術やケガの後、リハビリや筋トレはするけど「傷跡のケア」はしているでしょうか?
何もせずに放っておいていませんか?

手術とリハビリが終わり「その後のケア」によって変わること4つ

1.  瘢痕拘縮
傷跡が瘢痕化すると伸び縮みしにくくなります。
関節にかかる傷があると、関節を曲げる時の制限になることがあります。
関節でない場所でも、傷痕に向かって周りの皮膚や筋膜が引っ張られて、動きの制限になることがあります。

 

2.  ひきつれ(重なる組織の癒着)
皮膚と下の組織や腱など、重なり合う組織同士がくっついてしまって、動きのない支点になります。本来別々に動いている筋膜の層が一緒に動くか、動かないで固定されてしまいます。

 

3.  筋膜の張力が変わって、体がゆがむこと
筋膜は身体の構造を支えて形を作っています。その張力で身体の形が決まってきます。
傷跡が硬くなったり、癒着すると、数年かけて傷跡に向かって全身の筋膜が引っ張られます。
数年後に、腰が丸くなったり、肩こりの原因になったりする可能性があります。

 

4.  見た目
ケロイドになると赤く残ってしまったり、傷跡の幅が広くなってボコっとしてしまいます。
あまり気にしない方もいますがか、見えないところでも気にされる方もいるかもしれません。

傷跡は、多かれ少なかれ瘢痕化してしまいます。
そして、多くの方がこの瘢痕によって、後々姿勢の歪みや肩こり腰痛、運動パフォーマンスの低下につながっていきます。

この瘢痕のすごく嫌なところは、気づかないうちにゆっくりと何年もかけて体の形を変えていくというところ。
なので、多くの場合、数年後の不調が瘢痕によるものだと思わないし、ケアをしなくても過ごせるのでそのままにしていることがすごく多いです。

『今、特に問題がないからいいや』ではなく、『問題が起こる前にケアしておこう』と思って欲しいなと思います。

 

瘢痕組織

瘢痕は筋膜の傷です。瘢痕組織は、皮膚の切開や、怪我をした創傷でできてしまいます。

その特性として、瘢痕に向かって少しずつ周りの筋膜をひっぱっる力が働いてしまいます。
もしそうなると、嫌なことが起こるんです。

① 体の形を変える
例えば、おなかに瘢痕があると前にひっぱられるので、猫背になる、腰痛になりやすいなど、、

② 運動のパフォーマンスが低下する
筋膜は身体中を覆うシートのようなものです。瘢痕は硬く弾力が低くなるので、その部分が伸びにくくなります。そして、全身のバランスを変化させます。(怪我で引退するスポーツ選手もいます)

③ 硬くなったら何年経っても硬い
瘢痕によって新しいパターンができあがったら何年経ってもそのまま、もしくは、年月をかけて少しずつ体の形を変えていきます。

 

癒着

癒着も一緒に伴ってしまうこともあります。癒着は瘢痕の合併症みたいなものです。
(癒着とは、皮膚やその下の筋膜がくっついてしまうようなことを言います)

怪我をしても身体には回復力があるので、創傷はわりと早く閉じると思います。
よほどひどい状態でなければ修復されますが、元の状態に戻るわけではありません。
表面の見た目はきれいでも、皮膚の下で瘢痕、癒着していることもあります。

これも嫌なことがあります。

それは、運動するときに、層になっている組織同士がくっついてしまって、『引き連れ』という状態を起こしてしまうことです。
本来、筋膜は滑り合う(滑走性)というのがあって、運動がスムーズにキレイに行えるのですが、それがくっついてしまうと、別々の動きができずに一緒に動いてしまうようになります。

癒着がさらに層をまたぐと、まるで画鋲をブスッと刺したように、視点になってしまうこともあります。

 

特に修復がうまくいかない要因2つ

  1.  自然回復力や代謝の問題
    「年齢が進むと傷が治りにくくなる」といったこともよく聞きます。代謝の問題で傷の回復状況は変わってきます。栄養の状態も関わってきます。
  2.  摩擦や過剰に動かしすぎるなど、外部刺激
    回復する時期に、傷に対して摩擦や過剰な干渉が続くと傷はケロイド化しやすくなります。

 

瘢痕がケロイド化するといいことがありません。後々のことを考えると、ケアした方がいいです。
今回は、ケアを必ずした方がいい理由を書きました。
このブログの中で、ケアの方法や対策なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。