【傷跡を柔らかくするマッサージ方法】比較したマッサージ後の写真

ケガや手術の後「傷跡が硬い」「つっぱる気がする」と感じることはすごく多いはず。

「なんとなく体調が違う」「動きが良くない」と感じている人もいるかもしれません。
そんな人は、傷跡をマッサージして柔らかくすることがおすすめです。

今回は、自分で簡単に行える傷跡を柔らかくするためのマッサージの方法をご紹介します。

 

実際にマッサージした結果を比較した写真も載せています。
傷跡をマッサージしたことがない人がすごく多くて、ケアした後の変化に多くの人が驚きます。
一度でもいいから試してみてください。

「腰が痛い」
「肩がこる」
「膝が痛い」
「ストレッチしても身体が柔らかくならない」
体について人それぞれいろいろな悩みがあるかもしれません。
もしも『傷跡をケアしていない』なら、1番最初に考える必要があります。

傷跡のマッサージは自分でする

傷跡を柔らかくすることはとても大きなメリットがあります。
「姿勢」
「痛み」
「凝り」
「運動のパフォーマンス」
「代謝」
などなど、いろいろなことに関わるからです。

傷跡は、ぎゅーっと硬くなって瘢痕として残ることが多くて、何もしなければ自然に良くなることはありません。

手術の後、リハビリをしているかもしれませんが、傷跡のケアはリハビリが終わった後も続ける(もしくその後にする)必要があります。

ということは、、
『自分でしなくてはいけません!』

今回ご紹介するマッサージは、傷跡ができてから10年以上経っていようが、20年以上経っていようが実践してもケアできるマッサージ方法です。

よく言われるんです。
「これは40年以上前の傷だよ」とか、、。

何年経っていても柔らかくなってきれいになるケースはたくさんあります。むしろ絶対ケアしましょう!

たけ
実は、、
傷跡の硬さが原因で、痛みやからだの歪みになっていることに多くの人が気づいていません。

傷跡ができてから6ヶ月くらい経過した後だと、慣れていなくても実践しやすいので、数年前の傷跡も実践してみてください。

 

傷跡マッサージ 実践する価値があるのか?

傷跡マッサージにはさまざまな方法があります。
でも実はそれらの妥当性については確認されていなくて、科学的根拠に乏しいとされてます。

傷跡は人それぞれなので、全員同じ結果になるということも一概になかなか言えません。
手術の微妙な加減や、体質によっても違うから、比較が難しい面もあります。

でも、利点も報告されています。

「皮膚の質の改善」
「感受性の軽減(感覚の変化)」
「瘢痕の質の改善」
「浮腫の軽減」
などです。

科学的根拠には乏しい…。
利点が報告されている…。
どっちなの?と思ってしまいそうですよね。

僕自身の経験と実践から、傷跡のマッサージは必要です。利点が大きいです!
絶対に実践するべき!(*後で写真があるので見比べてみてください)

体調の悪さ、運動しずらさは傷跡が原因?

筋膜は全身に広がっていて、体のかたちをつくっています。

ということは、、
一箇所の硬さが全身に影響するということ。

手術や外傷では少なからず一部分は傷ついてしまうので、その影響は全身に波及します。
硬い部分を補うために他の部分が過剰に伸びたり、アンバランスになってしまいます。

傷跡マッサージをして柔らかさを作ることがいかに大事か想像がつきますよね。
結果的には全身を整えていることになります。

さらに、柔らかくなると多くの場合見ためもきれいになります。
周りの皮膚と近い質感、近い見た目になるかもしれません。

 

マッサージの結果

これは膝の傷跡マッサージをしたBefore, Afterです。(掲載許可はいただいています)

  

明らかに傷跡の色が変わっています。赤くて目立っていた傷跡が、白っぽくなって皮膚の色に近くなっています。

 

  

膝の曲がる角度も変わっています。
傷跡が柔らかくなって伸びやすくなったので、つっぱらずに曲げることができるようになりました。

写真を見るとわかると思うのですが、太腿の後ろの筋肉が盛り上がっています。
動きやすくなると筋肉もつきやすくなります。

 

この写真は、関節にかかる傷跡だったので、関節の動きとしてとてもわかりやすく見ることができます。
筋膜は『張力』として力が働いてしまうので、どんな箇所でも動きや姿勢に影響します。(写真のように関節の角度に現れなくてもです)

少し気長に実践する必要はありますが、傷跡のケアは、一度柔らかくなると再び硬くなることはほとんどないので、時間をかけて実践する価値があります。

 

マッサージの方法

それでは、誰でも簡単にできるマッサージ方法を3つご紹介します。

コツは横にスライドさせることです。
手を触れる加減によって深さは変わりますが、いずれにしてもゆっくりと横にスライドさせて、膜を広げ、弾力と滑走性を作っていきます。

  1. 縦、横、斜めいろいろな方向へスライド
    筋膜はいろいろな方向に広がります。運動するときも実はいろいろな方向性へ膜はスライドしています。

    この絵では横方向だけですが、縦、斜め方向にもゆっくりとスライドさせます。スライドがストップしたら少し待つというのも効果的。緩むために時間を使います。
  2. 円を描くようにスライド
    右回り、左回り両方へ円を描くように回転させます。
  3. 回転させる
    触れている部分を中心が『台風の目』になるようなイメージで回転させます。
    手応えがわかりにくいのですがゆっくりと時間をかけるといいです。軸スピンは浅層と深層にまたがってアプローチできます。

 

コツなんですが、
筋膜の基になっているコラーゲンやエラスチンは変化するために時間がかかります。
同じ場所を最低でも30秒実践。できれば90秒以上実践してみてください。

すごく期間が経っていて傷跡が安定していたら比較的強度は強めでもいいです。
傷跡の上を直接でも大丈夫。

反対に傷ができて間もない時期は柔らかく優しく加減しながら実践する必要があります。
ポイントは優しく柔らかくでも丁寧に時間をかけること。

 

まとめ

今回は傷跡のマッサージの方法をご紹介しました。
傷跡のマッサージは何年前の傷跡でも有効です。

傷跡のひっぱる力は、数年かけて全身の形を少しずつ変化させるので、早めに実践した方が良いですが、期間が経っている場合でも十分に変化が見られます。

ぜひ実践してみてください。