10年経っても遅くはない?硬くなってしまった傷跡【やわらかくしたほうがいい理由とその手順】

手術から数年後にからだの不調が出ていないでしょうか?
もしくは、なんとなく左右のバランスが違うとか、、。
今ある症状は、昔の傷跡や怪我が基になっているかもしれません!

 

傷跡が硬くなっていると、運動や姿勢に影響しています。
足の骨折や手術の傷跡が、肩こり、腰痛、さまざまな症状につながる可能性があって、傷跡をケアすることで不調が軽減するかもしれません。

でも、大丈夫!
何年経っていても傷跡はやわらかくなる可能性があります。
人のカラダってすごいんですよね。

 

結論からいうと、、
傷跡をケアすることはある程度可能です!
10年経っていようが、50年経っていようが可能なんです。
(全く元どおりはむりですが、、)

かたくなってしまった手術の傷跡はやわらかくしたほうがいいです。
10年以上経ってからでも遅くはありません。

 

この記事を読むと、
・硬くなった傷跡をやわらかくして、全身の調子を整えるための手順がわかります。
※骨折後なんとなく感じている不調や痛みケアの糸口が見つかるかも、、

それでは内容にいきたいと思います。

 

 

リハビリで実践:数年前の傷跡ケア 効果はあるか?

数年といわず、数十年たった傷跡。
ケアしても意味がないと思ってしまいますよね。

でも、、傷跡は時間が経っていてもケアすれば変化します。

こんな感じで変わる場合もあります。

 

リハビリでは、高齢者を見ているので、多くの方が何かしら手術や怪我の経歴があります。
そして、、多くの方(ほぼ皆さん)ケアしていません、、。
(もっと早くケアできていれば、、と思うことはたくさんあります)

「70年前の傷痕だよ」
「ほんの小さな傷だったよ」
あまり気にしていないことが多いです。

 

昔の傷跡がからだに影響している?

でも、実は、本人が忘れるくらいのわずかな傷跡でも、体に触れるとだいたいわかります。
『ん、、?どこか怪我をしたことあるな、、』

筋膜の張力のバランスでわかるんですね。
それくらいからだに影響しています。

 

ということは、、、

今ある不調の原因は、昔の傷跡にあるかもしれないんです!

 

とても軽視されているように感じますが、実践の経験から傷跡のケアはしておくことをお勧めします。

『つっぱった感じ』
『ボコボコした見ため』
『動きにくさ』
『よくわからない不調』

少しでもそう感じるなら、実践する価値があります。

 

 

傷跡が、後々全身の不調になる理由

 

それでは、かたくなった傷跡があとあと全身の不調になる理由を考えていきます。

①傷跡ができる
手術は筋膜を裂いて侵入していきます。
筋膜を損傷しているということ。

②筋膜はつながっている
『筋膜』は身体の隅々まで広がっていて、全身をつなぐ組織。
なので、一箇所の変化は影響は全身に及ぶんです。
手術や怪我は、その一箇所となるんです。

③傷跡が硬くまとまる
傷は回復しようとして、硬くまとまります。本来は動いたときに弾力があって伸縮するはずが、伸びなくなる。
それが運動の制限になります。

④傷跡から遠いところの動きも制限する
かたくなるとそこは動かない支点のようになります。新たなパターンができていく。
関係なさそうな他の部分も動きのパターンが変わってしまって、不調につながる。

 

こういった経過を辿ります。

さらに、横のつながりだけではなく、この連鎖は奥行きのつながりもあります。

 

立体的なつながり

傷跡を見ると皮膚が傷ついているって思いますよね!

ところが傷跡には奥行きがあって、皮膚よりも奥の筋膜まで傷ついています。
場合によっては、臓器、筋肉、骨折の場合は骨膜などにまで至っています!

 

わからないからやっかい

この筋膜の傷は、数年かけて全身の筋膜を傷跡に向かってひっぱってきます!
その結果起こるのが、
『運動のパフォーマンスの低下』
『姿勢の歪み』

厄介なのは、わからないこと。
じわじわと少しずつなんですよね。

『怪我が治ったから大丈夫!』
『あとは回復するだけ!』
そう思ってしまいます。

 

怪我をしたとき、当然ですが一時的に動きにくくなります。
骨折をしたら固定して数ヶ月動かさず安静にしたり、痛みが続いたり、、。

そこから回復して行くので『良くなった』『元どおりになった』と勘違いしてしまいます。
でも、よく観察すると、わずかに何かが違う、、

「あれ?以前とパフォーマンスが違う」
「少し左右差を感じる」

怪我のマジックみたいなものです。

リハビリ終わりました。
むしろそれからのケアが大切なんです

 

 

かたくなった傷跡はやわらかくなる

かたくなってしまった傷跡。
やわらかくなると、多くの場合は見た目も変化します。

組織に弾力がでてくると、
『見た目の変化』
『運動機能や姿勢の変化』
につながる可能性があります。

凸凹が少なくなって、赤くなっている場合は白っぽくなります。

たけ
筋トレやストレッチもうまくやれば変化がありますよね。
それと一緒で、からだって変化するんですよね。(実践すれば、、)

傷跡のマッサージは自分で、、

手術の後はリハビリをしているかもしれません。
リハビリは患部の機能回復、低下した機能を取り戻すために行います。

でも、傷跡のケアはしないんじゃないかな、、。
(リハビリでケアしている人をあまりみたことがありません。)

 

時期的なものもあるんです。
傷跡のケアはリハビリが終わった後の時期に続ける必要があります。
(もしくその後にする必要があります)

なので、自分で実践しなくてはいけないんですよね。

傷跡は、ぎゅーっと硬くなって瘢痕として残ることが多くて、何もしなければ自然に良くなることはありません。

 

 

数年前の傷跡ケア 実践する手順

たくさんの方を見てきた経験から、数年経っている傷跡をケアする手順を最後にご紹介します。

『年月が経っていると、傷跡と共にパターンができあがっている』

これがポイントになります。

傷跡をやわらかくすることで、『動きのパターンの変化もある』
それを考慮して、エクササイズやマッサージをする必要があります。

 

ただマッサージだけしてもいいのですが、安全にどんどんパターンを変えていくためには実践する順番があります。
うまく実践すれば骨折前よりもパフォーマンスを上げられるかも!
これは守ることをお勧めします!!

 

傷跡のマッサージ(ステップ1)

まずは傷跡のマッサージ。明らかに硬い組織をやわらかくしていきます。

 

ヨガや体操など(ステップ2)

全身の運動パターンが変化するので、いろいろなパターンで身体を動かします。
新しいパターンがどんな動きでも表現できるようにします。

まずは、ゆっくりと確かめながら、丁寧に行いましょう。

 

ウォーキングやランニングなど(ステップ3)

ウォーキングやランニングは人の動きの基本です。新しいパターンが定着することに役立ちます。

 

筋トレ、スポーツなど(ステップ4)

そこでようやく筋トレです。
新しいパターンになったとしたら、最初はそのパターンに慣れていないので身体は不安定だったり、脆弱です。
新しいパターンに慣れてから、筋トレなど負荷をかけた運動に移行したほうが安全。

筋トレならやさしい負荷からはじめる、、
運動も軽運動からはじめる、、

徐々に負荷を増やしていきます。

 

ステップ1〜4を順番に進めることを基本として、くり返し実践していきます。

 

まとめ

今回は硬くなってしまった傷跡が、身体にどうして不調をもたらすのかについて書いてみました。

硬くなった部分はやわらかくすることは可能です。
数年経っていても、数十年経っていても大丈夫。。

ただ、身体のパターンが変化する可能性があるので、エクササイズと一緒に進める手順について書いてきました。

傷跡のケアは必要です。
昔の傷が、今の不調を招いていることも本当に多く見受けられます。

この記事を見つけて気づいたらラッキーだと思ってもっらって、ぜひすぐに実践してみてください。
長い目で見て体調をよく保ちたいなら、必ず役に立ちますよ!