【足の骨折】足のリハビリには2種類の筋トレ方法が必要! 

「足の骨折がだいぶ良くなってきた。でも、なんとなく動きが良くないんだよね、、」

そう感じている人も多いはず。
今回は、足のリハビリに必要な筋トレをご紹介します。

『怪我の前の状態に戻らない』ということはありますよね。
特に足の骨折では「ふんばりが効かなくなる」ということが多いです。

なぜなのか?

それは足には『体重を支える』という大きな役割があって、その機能が怪我の後に低下しやすいからです。

足の骨折後に必要な筋トレは大きくわけると2種類!
その中でも、足特有なのは『支えるためのトレーニング』です。

 

手と足では、もともとの役割が違います。

『手』動かして物をつかんだり操作したり。
『足』歩いたりからだを支える役割。
運動方法もそれに合わせる必要があります。

 

【足の骨折】腕の骨折との違いは?

はじめに、足の骨折がどんな特徴があるか?腕の骨折と比べてみます。
これを知ると、トレーニング方法を考えるのに参考になりますよ。

たけ
僕は右手を手術して1ヶ月くらい固定していたこともあるし、足の骨折をして数ヶ月歩けなかったこともあります。

それを比較して、足の骨折の特徴を3つ挙げてみます。

足の骨折の特徴

1.支える筋肉が低下する(歩けなくなるから)

足の骨折は歩けなくなるというデメリットがあります。
歩くのは全身運動。
運動量が落ちてしまうので、体力が落ちます。筋力も落ちやすい。

人って歩くことで健康のベースが保たれているので、ある程度それを補うために意識的に運動しないと、、。

特にからだを支える筋肉は、硬くなって低下しやすいです。
数ヶ月荷重していなかったら支えられなくてびっくりするはず。
硬くなったまま、なかなか元の状態に戻りにくいこともあるので注意です。

 

2.バランスが悪くなる

片足ずつ怪我をすることが多いので、歩き方(左右)のバランス悪くなります。
人によっては腰痛や肩こりになります。

けっこう多いのが、治った後も歩き方のクセがついてしまうこと。
歩き方や姿勢も崩れてしまいます。
これもリハビリや筋トレで考慮する必要があります。

 

3.治った後には次の怪我につながりやすい

足には大きな力がかかることが多くて、『治った』と思っても次の怪我につながりやすい。
慎重に負荷を増やしていく必要があります。

バランスが悪くなることも次の怪我につながる要因!
できれば、すごく丁寧に体づくりをしてほしい。

怪我の具合によっては、一番パフォーマンスが良かった状態にたどり着くのが大変なこともあります。

 

足の骨折では、『カラダを支えるための筋力が低下しやすい』『バランスが悪くなってしまう』ことが特徴です!
いやですよね。
片方の足をかばう時期もありますしね、、。

それを踏まえて筋トレをする必要があります。

 

足の骨折 2つの筋トレ方法

 

足の骨折をしたら大きくわけて2つの筋トレ方法を実践する必要があります。

1.動かす筋トレ
2.支える筋トレ

この2つの運動をします。

腕は主に動かすことがメインなので、『動かす運動』だけでリハビリ・トレーニングをすすめていけます。
足はそうはいきません。『支える』という力も同時に必要なので、支えるトレーニングも大事!

たけ
リハビリに通っていたけど、やっぱりこの2種類がトレーニングのメインでしたね!

とくに怪我の後は、動かす筋肉よりも支える力が低下してしまって、機能を戻すのも難しいです。

動かす筋トレ

動かす運動はすごくシンプルに考えることができるので、やりやすいはず、、。

1.力を強くする筋トレ

とてもシンプルに考えていいです。

例えば、
膝を伸ばす運動 → 太もも前側の筋肉をトレーニング
膝を曲げる運動 → 太ももの裏側のトレーニング

足首を上げる → スネの筋肉のトレーニング
足首を伸ばす(つま先立ちなど)→ ふくらはぎのトレーニング

さまざまな部分のトレーニングを組み合わせて、負荷を少しずつ強くしていきます。

 

2.関節の可動域を広げる筋トレ

関節の可動範囲が狭くなっているときに実践。

自分が動かせる範囲でストップしたら、
『もう少し曲げてみよう』
『もう曲がらないけど筋肉がギュッと働いている』
というのを感じながら実践します。

少しずつ可動域を広げる筋トレです。

たけ
相反抑制という反射がはたらいて、縮んだ筋肉がゆるみやすくなりますよ!
3.全身の連動した筋トレ

動作の中で負荷を強くしたり、スピードをアップしたり、全身を使うような筋トレです。
ある程度骨折の部分が安定してからが取り組みやすいです。

たけ
ヨガのエクササイズもこれに含まれます!
全身の連動した筋トレになります!

 

支えるための筋力トレーニング

足には支える機能がたくさん備わっているのですが、骨折や怪我をすると、その支える機能が低下しやすくて、微妙にバランスが変わったりします。
動かす運動よりも支える筋トレにはコツがいるし、コツコツ丁寧にやらなくてはいけません。

筋トレの強度、やり方をきちんと知って実践することが大切です。

 

1.歩く練習

これは単純で基本的なことですが、立派なトレーニングです。
支える練習としてもとても大切。

ポイントは『ゆっくり歩くこと』
『立脚期』というのですが、支える時間が長くなるので効率よくインナーマッスルをトレーニングできます。

その他
『横歩き』
『早く歩く』
などバリエーションを試してみるのもおすすめ!

左右のバランスをとり戻すために、『インソールを使った歩行訓練』はオススメですよ!

 

2.立位でバランス練習

立位での練習として、僕がリハビリのセラピストに習ったトレーニングを2つご紹介します。

○立ったまま前傾して、足趾で支える運動
足趾の筋肉はふくらはぎまで伸びてスネを支えます。その練習に!

 

○ランジ(足を前後に開いて、前に出したほうの膝を曲げてからだを支える)

さいしょはテーブルや手すりにつかまりながら実践しました!

慣れたら手を離して。ヨガのポーズでもありますよね!

 

3.片足で支える

体重全部が片足にかかるので、それが負荷になります。
バランスをとるためにブルブルって勝手にからだが働きます。でもそれ自体がトレーニングになるので、たくさんブルブルしましょう。

ヨガの記事ですが、トレーニングにもなるのでみてください。
【YOGA】バランス能力を上げるコツ〜木のポーズがふらつく・できないときの練習

ヨガにはバランスポーズと言われるポーズがいくつもあります。
足の骨折後のトレーニングとしてもおすすめです。

さらに難しいポーズもいろいろあるので、今後記事にまとめますね。

 

まとめ

足の骨折の特徴として3つありました。

①からだを支える筋力が低下しやすい
②バランスが悪くなる
③治った後に、次の怪我につながりやすい

そこで足に合ったトレーニングをする必要があります。

トレーニングは大きくわけると2種類。

・動かす筋トレ
・支える筋トレ

大事なのに忘れがちなのが、『支える筋トレ』です。

足の骨折後、「なんとなく動きが悪いな」「バランスが変わってしまったかも」「ふんばりが効かないな」と感じたら、支える筋トレ!

ぜひ取り入れてみてください!