インナーマッスルを鍛えるメリット

「インナーマッスルを鍛えた方がいいって聞くけど、鍛えるとどんなメリットがあるの?」

鍛えた方がいいんだろうけどメリットがいまいちよくわからない。

そんな疑問に答えていきます。

僕はリハビリの仕事でたくさんの方を見てきました。
自身のケガの回復など、その経験もふまえて書いていきます。

骨格を支えて安定

インナーマッスルは、骨格を支えて安定させます。
運動するためのベースになる筋肉です。

アウターマッスルが働きやすい環境を整えます。

 

筋肉には、インナーマッスルとアウターマッスルがありますが、役割や特徴、筋肉の質も違います。

 

アウターマッスルは主に 活動するためのパワー
必要な時には大きな力を発揮。瞬発的な強い運動をする。
表面の筋肉がしっかり付いて「モコっ」としている、あれはアウターマッスルです。インナーマッスルはそれを 影で支えるような役割
関節を正しい位置に固定しながら運動ができ、無意識にバランスを調整。
影でサポートしています。

 

インナーマッスルは骨に近い部分にある

体の内側にある筋肉  =「インナーマッスル」または「深層筋」と呼ばれています。

どこからどこまでの筋肉がインナーマッスルです、とは明確に決まっていませんが、
インナーマッスルは骨に近い部分、身体の中心に近い部分にあります。

 

簡単に、ふくらはぎで言うと
後脛骨筋など。(まだ他にもありますよ)

骨の近くにありますね。
関節を安定させる重要な役割をしています。

 

インナーマッスルを鍛えると体にも心にもいい

鍛えると、具体的にどんなメリットがあるのか

・身体機能の向上
・姿勢改善
・スタイルが良くなる
・基礎代謝向上
・ケガの予防
・疲れにくくなる
・ストレスに負けない

 

など

普段スポーツをしない人でも、鍛えるメリットは沢山あります。日常生活にも役立つからです。

「すべての人にトレーニングしてほしい」と思うくらい、いいことずくめです。

 

それはなぜなの?

 

身体機能の向上


インナーマッスルは、骨格を支えて安定させます。
運動をするためのベースになる筋肉です。

どんな運動にも共通します。

パフォーマンスの時は、動き始めに関節を必要な分だけ固定(安定)させます。
アウターマッスルが働きやすい環境を整えます。

また、インナーマッスルのしなやかさは、足先から手の指先まで運動の連動を効率良く伝えることにも貢献します。

 

姿勢改善

姿勢を常に支えているのはインナーマッスルです。

影でいつも支えてくれています。

正しい姿勢が取れると、体の軸が安定するので、必要最小限のエネルギーで行動できるようになります

 

スタイルが良くなる

関節を正しい位置に調整し、姿勢を良くします。
結果、スタイルの良さにつながります。

骨格の位置が正しい位置に整うと、自ずと内臓の位置も正しく保たれます!

内臓を正しい位置に保ち、代謝や循環もサポートします。

内臓が下がってぽっこりお腹、猫背などは、インナーマッスルを鍛えることで、位置関係のバランスが整います。

エネルギーの代謝も促されるので、余分な脂肪もつきにくくなります。

 

 

基礎代謝向上

内臓を正しい位置に保ち、代謝や循環もサポートします。
内臓の位置が整うと、内臓の活動は正常化されやすくなり、基礎代謝が向上します。

インナーマッスルは背骨の近くに多くあって、背骨をしなやかに調整します。神経の働きも整えてくれるというおまけ付き。

背骨の動きが健康に及ぼす効果は非常に大きいんですよ。

また、インナーマッスルはいつも姿勢を支えてるので、硬くなりやすい特徴もあります。

筋肉の中には末梢の血管が入り込んでいるので、筋肉の硬さは血流や循環の悪さにつながります。
筋肉をしなやかに鍛えることで、循環機能の向上も期待できます。

 

疲れにくくなる

インナーマッスルが機能してない場合、それを補うためにアウターマッスルが活動しなくてはいけません。

アウターマッスルは瞬発的な強い運動をするので、糖質をエネルギーにして消耗も早いです。

インナーマッスルがきちんと働いてると、日常生活では余分な力が抜けてリラックスできます。必要最小限のエネルギーで活動できるので、疲れにくくなります。

 

ケガの予防

インナーマッスルは関節を安定させ、動きをしなやかにしてくれます。
ケガの予防にも効果的です。

関節が安定しながら正しい軌道を通ることを助けるため、膝関節症やヘルニアの予防になります。
運動の時は体がクッションのように働くようにもなります。

インナーマッスルの働きが良くなると、リラックスしながら運動できます。
腰痛や肩こりも防いでくれます。

 

ストレスに負けない

 

インナーマッスルとストレス?
一見関係ないように感じるかもしれませんが、

ストレスがかかると筋肉は緊張します。
その緊張を敏感に感じ取るのは深部の筋肉です。

深部の筋肉 とは インナーマッスルです!!

長く続くストレスは体を硬直させます。
インナーマッスルも硬直してしまうんです。

深部の筋肉をしなやかに強く保つことは、ストレスに対して強くなることにもつながります。
身体の安定や快適さは、心の安定にもつながっています。

 

スポーツでは、本番に最高のパフォーマンスを発揮しやすくなるかもしれません。

ストレスに弱い方は、心をどうにかしようと思考するよりも、インナーマッスルを緩めるアプローチもよいと思います。心と体は繋がっていますから。

 

インナーマッスルトレーニング・こんな人におすすめ

一例ですが、このような方がトレーニングに当てはまるかと思います。

  • スタイルを良くしたい
  • 姿勢を良くしたい
  • ケガの予防
  • 運動のパフォーマンスを上げたい
  • 疲れやすい
  • 冷え性
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 元気が出ない
  • いつもイライラしがち
  • デスクワークが多い

 

関節を安定させ、バランスを調整し、影でいつもサポートしてくれるインナーマッスル。
心身にメリットがあります。