ふくらはぎのトレーニングは手軽で効果が大きい
筋力をつけるという目的ではなくても、筋肉を動かすこと自体が健康に良いのは誰でも知っています。でもなかなか日常的にトレーニングなんてできない。
ふくらはぎはすごく手軽にふとした時間にできる部分なので、日常に溶け込むようなトレーニングにすることができます。(立っていたらいつでもどこでもできます)
ふくらはぎは体の健全なシステムに関わる部分の中でも重要な一つではないかと僕は考えています。
短い時間で効率良く効果的なトレーニングができないか、とよく考えるのですが、今回ご紹介するふくらはぎのトレーニングはその中でもすごくおすすめです。
ふくらはぎトレーニングで得られるメリット
ふうらはぎをトレーニングすることのメリットはすごくたくさんあって想像以上かもしれません。
その中でも大きなメリットを3つご紹介します。
血流を良くする
『第2の心臓』とも言われるふくらはぎ。それくらい血液の流れに影響します。心臓から全身に送られた血液を再び心臓の方へ戻していくのは筋肉のポンプ。特にふくらはぎ は重力で足元に滞りがちな血液を送り返す働きをします。冷え性やむくみの予防にもなります。
きれいな姿勢
ふくらはぎ は体の一番下で骨格全体を支えています。ふくらはぎの筋肉がきちんと活動すると立ち姿勢が安定して上半身がリラックス。背骨や肩のこりが少なくなります。体を支える背中側の筋肉ともつながりがあるので、姿勢が良くなってきれいな立ち姿勢になります。重心も安定。
リラックスして気持ちに余裕ができる
ふくらはぎの安定は上半身がリラックスすると書きましたが、それは同時に過剰な神経の緊張を和らげ神経を安定させてくれます。血流の良さと神経の安定は、眠りやすさ、眠りの深さにもつながります。
その他のメリットも簡単にご紹介
- 見た目の良さ
ハーフパンツを履いたり、スカートを履いたり、男性も女性もふくらはぎが人目に触れることは多いかも。服装もかっこよく見えたりします。 - 冷え性に良い
特に女性に冷え性の人が多いのは、そもそも男性よりも血管が細いのが理由の1つです。血流だけでなく筋肉自体も運動によって熱を作るので、冷え性の人にふくらはぎのトレーニングはおすすめ - 歩き方が良くなる
歩く時、足は唯一地面に接している部分です。足元が安定すると上半身がリラックスしながら歩くことができるので、全身でしなやかに歩くことにつながります。歩き方がカッコよくなります。また、地面の衝撃を吸収する機能もアップするので、腰や肩にかかる負担も少なくなります。 - 疲れにくくなる
足元が安定して体が緊張しなくてもいいベースができると、無駄なエネルギーを使わずにどんな作業も楽にできるようになります。それはデスクワークの人も同様です。
気軽なふくらはぎトレーニング【3つの手順】
立ったままどこでもできるふくらはぎのトレーニングは日常生活ですごくやりやすいです。部活でいうと基礎練習みたな感じですが、それのもっともっと気軽なもの。
- 軽くかかとを上げる運動(後脛骨筋)
軽くかかとを上げるような気持ちで意識をすると、スネの後ろ側の奥にギュっとした硬さを作ることができます。この硬さ(緊張)を感じたらすぐに緩めるを繰り返します。『緊張と弛緩』
これは「100回やってもいい」という気持ちで軽く実践。回数よりも感じるかどうかがポイントです。
この感じることがなんとなくわかったら、片足を少し後ろに下げて(アキレス腱を伸ばす感じで)同じように緊張と緩めるを繰り返します。また、その角度に慣れてきたら少しずつ足を後ろへ下げていきます。 - 片足のバランス(ひらめ筋)
片足でバランスをとるとひらめ筋+足裏の筋肉たちが勝手に活動してバランスをとってくれます。 - かかとを高く上げる(腓腹筋)
最後にかかとを大きく高く上げます。これは回数(5〜15回くらいでいいかな?)を決めてグッと高く。膝の裏まで硬さ(緊張)を感じます。
①後脛骨筋だけでもOKです。それならどこかで待ちぼうけしているとき誰にも気づかれずにやることもできます。待たされてイライラすることもありません。
トレーニングのコツ
運動はサイズの小さな筋肉から働くのが理想的なので、強度の低いほうから順番に行うのがおすすめです。ふくらはぎは①→②→③の順番。そっちの方が体の支えを作りながら安定してきれいに体を作っていくことができます。
- ポイント
①後脛骨筋はかかとが上がらなくても感じればOKという気持ちで!
②ヒラメ筋は足を高く上げてふらつくようならうちくるぶしの上にかかとを添えて!
③腓腹筋は膝の後ろまでギュッと使って!
人は他の動物と違って2本の足で移動するので、ふくらはぎがとても発達しています。すごく特徴的場所でもあります。コツコツ楽しみながら体づくりを!
ぜひチャレンジしてみてください!