タダアーサナのやり方:最高のバランスで美しい佇まいになる

簡単なようで難しいタダアーサナ

ヨガの基本的な立ちポーズ、タダアーサナ。
立って行うすべてのポーズの基になります。

 

ただ立っているだけの簡単なポーズと思われがちですが、自己修正が難しいポーズです。

なぜなら、長年かけて確率された「姿勢」は、体に定着しているからです。
本来のまっすぐな位置からずれていても、そのことになかなか気づきません。

お腹を前に出して立つ姿勢が楽な人もいれば、片足に重心を乗せて立つことに慣れている人もいます。

背筋をピンと伸ばして立つより、崩れた姿勢の方が楽ではないか?と思うかもしれませんが、そうではありません。
筋肉は楽でも関節や構造に負担(重さ)がかかります。

 

 

わずかな重心のズレは身体のゆがみになります。長い時間構造に負担がかかると、脊椎の弾力が失われてしまいます。

腰痛や肩こりの原因になっていることもあるんですよ。

 

タダアーサナは重力に対して体の構造を乗せてリラックスし、不動でいられることが理想のポーズです。

 

タダアーサナで働く筋肉

バランスとアライメントが安定していれば、筋力はほとんど使わずにポーズをとれますが、最低限働くであろう筋肉があります。
主要抗重力筋です。抗重力筋とはインナーマッスルです。

 

【タダアーサナで働く筋肉】
(人によって骨格の違いがあるので一概には言えませんが)

・頸部伸筋群
・脊柱起立筋群
・ハムストリングス
・ヒラメ筋

筋肉は、遅筋(ちきん)繊維が働きます。(強く働くわけではない)
遅筋繊維は、姿勢を保つ、関節を支える、バランスを保つ時に働く筋肉です。

 

 

タダアーサナのアライメント(理想的な位置)

正面から見ると、
足の親指の間、恥骨、胸の中心、鼻先が一直線に並んだ姿勢。

横から見ると、
下図のオレンジの●が一直線に並んだ位置が理想的な位置です。

しかし理想的な位置に無理に合わせようとすると、過剰な努力になってしまうかもしれません。
過剰な努力は、過剰な緊張となります。
目で理想形を確かめるのは補助的にとどめます。

まずは体の感覚に注目しましょう。

積木をキレイに積み上げるように意識をして、自分の整う力に任せてみましょう。

 

まめ知識

関節は重力に対して進化。適切な重さがかかると関節面は反発しあい、スムーズに可動するようになります。正しい位置に収まろうとます。
関節の中には水分があって、関節面が触れ合うことなく、滑っていきます。(水風船を押したようなイメージ)

 

タダアーサナのやり方

1.  足先をそろえてまっすぐに立ちます。
両足の親指をくっつけて、かかとはわずかに開きます。小指側が平行になります。
足の裏全体に体重を満遍なくかけるようにします。
(足指を持ち上げて開いて、床に置くと足の裏全体が伸びます)

 

2.  膝は伸ばしすぎず、わずかに膝のお皿を持ち上げように意識をします。

同時にお尻もほんのわずかに閉めるようにます。
(少しの時間下半身の安定、バランスを意識していましょう。上半身はこの時点では多少傾いてもOK。下半身が落ち着いて安定することを確かめます。前後、左右に小さく揺れて、真ん中を確かめるやり方もあります)

 

3.  お腹は緩めずに、少し引き締めます。
頭のてっぺんを気持ちよく天井に引き上げて、足の裏で床を少しだけ押して、骨盤の真上に頭を積み木のように乗せてバランスをとります。

顎を楽に引いて目線は真っ正面。視点は合わせません。
(姿勢を良くしようと後ろに反るように力んでしまうと、緊張し深く呼吸することができません。背骨は長く、乗せるように意識します)

 

4.  肺は首の付け根まであります。
下腹部から首の付け根まで満遍なく気持ちよく呼吸をします。

 

● ポイント・身体への意識

わずかに足の裏でグッと地面を押すと、反発する力で頭のてっぺんが持ち上がるように感じるはずです。
足の指先から頭のてっぺんまで全体が1つになっていることを意識しましょう。
部分的な動きの修正はわずかです。
いずれその努力も手放すようにします。

一番はリラックスをしていること、自然でいること。
本当にリラックスできる位置に自分を置くことが大事です。

 

● ポイント・呼吸への意識

呼吸をするとき体がどう動くか感じます。
呼吸のたびに体の中心が楽になり、広がるのを感じましょう。
足の裏から呼吸を吸って頭のてっぺんまで身体中を満たすように吸い上げたら、足の裏から大地へと返すようにします。

 

自分に集中してポーズを深めてみてください。