ヨガで体を痛めないための基本【骨格をキレイに乗せることを目指す理由】

痛めないためには構造に負担をかけないで行う

ヨガのポーズで、立ってバランスをとるポーズが多くあります。

例えばこのようなポーズ。

重心の軸で落ち着くポーズです。

フラフラしないように、または完成形を意識しすぎて
つい頑張ってしまいませんか?

 

ヨガで体を痛めてしまう方は、崩れた姿勢でがんばってるケースが多いです。

まずは自分の体に気づくことからが始めたいので、ポーズの完成形にとわられないで行いましょう。

体を傷めずに立ちポーズするコツと、メリットもご紹介していきます。

 

骨格をキレイに積み上げる

運動といえば「筋肉を鍛えよう!」という意識の方が多いのではないでしょうか?

立ってバランスのポーズが、他のポーズや運動と違うところは

最小限の筋肉で、安定したバランスを作るトレーニング。
余分な筋肉の働きをどんどん排除していくことです。

バランスポーズは大きな筋力をどんどん使うことはないので、筋肉が太くなっていくことはありません。姿勢を支える筋肉が働き、インナーマッスルを鍛えることになります。

これがとても大事です。
姿勢を支える筋肉を鍛えるには、まずは安定したバランスを目指すことが役に立つ人が多いです。
(特に姿勢が悪い人や体が硬い人はその傾向があります)

 

立ってバランスポーズのコツ

積み木をきれいに積み上げていくと、支えがなくてもどんどん高く積んでいくことができますよね。
骨格をそのように積み上げて保ちます。

 

自分では真っ直ぐ立っていると思っていても、背中が曲がっている、腰が安定していないなど、このようなことは多くあります。

姿勢が崩れてる状態でポーズを維持すると、体に負担がかかって痛めてしまいます。これは避けたいですよね。

下の図は、タダアーサナの姿勢が崩れてる例です。

 

 

 

構造に負担がかかっていない、正しい姿勢。

 

人それぞれ骨格は違いますが、自分の「ちょうどいい位置」を探してみてください。

例えば、背中が丸いかも?など気づきがあったら、無理に背筋をピンと伸ばそうとするのではなく、自分がラクな位置、落ち着いてとどまっていられる位置を探してみてください。
骨格をキレイに積み上げることを意識して微調整します。
自分に集中して色々な位置を試してみてください。

 

腰が沿っている。
片足立ちは右の方がラクに立てる。
普段は体が緊張しているんだな…。  など
なにか気づきがあっただけでも、ステップアップです。

 

 

メリットが沢山ある

足の筋肉のつき方やバランスを整え、ヒザや足首の関節を強くします。足に通じる神経の調子を整えます。

平衡感覚を養うので、スポーツする方にもオススメです。

自分の中心軸に落ち着くことは、心を安定させながら集中力を保つ効果もあります。

 

足が安定すると…
・上半身が余分に緊張せずリラックスするので肩こり改善などにも効果的!

・しなやかな動きになる

・歩き方がキレイになる

・スタイリッシュな体になる
(インナーマッスルを鍛えることになるためスタイルをよくしたい方にとてもオススメ)

・特に足がキレイになる

・静止しているので関節の摩擦が起きない(関節運動を起こさない)関節にそれほど負担がかからない

転ばないよう注意していれば、ハードに動くポーズに比べて身体を痛めるリスクが少ないです。

 

実はメリットが沢山あるんです。

 

慣れれば慣れるほど、最小限のインナーマッスルだけでポーズをキープすることが可能になります。

ゆくゆくは、ポーズを2〜3分とっても疲れなくなり、集中力を保ちながら精神が落ち着いていきます。

ポイント
急にハードに実践するよりも、楽なポジションを長く保つこと。
より深部の筋肉に効果的です。

 

 

レベル別・バランスポーズ4つと作用

● 難易度レベル1
「タダアーサナ(サマスティティ)」山のポーズ

立ちポーズの基本です。
もっとも単純な直立のポーズですが、あなどってはいけません。

自分の「普通」の立ち方、この「普通」を変化させていくことはとても難しい。なぜなら、長年の姿勢は定着しているからです。

タダアーサナは本当に落ち着く位置の探索でもあります。

身体のわずかな歪みも感じながら、骨格全てがバランスよく中心の乗っている感覚を深めていきます。

 

 

● レベル2
「ヴリクシャアサナ」木のポーズ

先程の山のポーズで、立ちポーズの感覚をつかんだら、次は木のポーズ。
このポーズもメジャーで基本のポーズです。

足の筋肉のバランスを整えて、平衡感覚を鍛えていきます。
足の神経系を鍛えることにもなります。

 

 

● レベル3
「ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタアーサナ」

ここからは難易度が高くなります。

山のポーズ、木のポーズが本当に慣れて、他のポーズもある程度実践したらチャレンジしてみてください。

足全体の筋肉だけでなく、股関節、骨盤周りの筋肉も多く使っていくことになります。さらに平衡感覚や安定性も必要とされます。

 

 

● レベル4
「アルダ・チャンドラアーサナ」半月のポーズ

 

バランスとともに全身を使うポーズです。
脊柱の支えや運動も起こってきます。
胃腸などの内臓系、循環器系にも効果を発揮してきます。

 

無理のない姿勢から実践してみてください。