【全面性の原則】トレーニングとしてヨガをする方が多い理由

全面性の原則とは

全面性の原則は、『バランスよく全身を鍛えること』が大事ですよ!という原則です。

スポーツをするときも、日常生活で体を動かすときも、偏ったことを続けていると身体のバランスが崩れてしまい、怪我や痛みの原因になりやすいです。
身体のバランスが取れていると、運動のパフォーマンスが良くなるし、怪我もしにくくなります。

ヨガの良いところとして、前後、左右、上下、左右のねじり、たくさんのポーズでいろいろな方向性を持ってからだを動かせることがあります。
バランスよく、全身を動かすことがポーズのメリットに挙げられます。

 

スポーツ選手も全面性の原理に則っている?

『全面性の原理』を意識しているかはわかりませんが、最近プロのスポーツ選手もトレーニングの仕方は全面性になってきているようです。
例えば野球のピッチャー。
右手で投げる投手も、身体のバランスが偏らないように左手でも投げる練習をしていたり、
早い球を投げるには速筋線維が必要ですが、その土台を支えるためにインナーマッスルの遅筋線維トレーニングをしていたり、
上半身の安定のために下半身を鍛えたり、
身体全面を鍛えることで運動のパフォーマンス向上や怪我の予防を図っています。

また、バランスのとれた身体はからだを壊しにくいので、スポーツができる年齢を引き上げてくれる可能性もあります。

偏った運動は、一部分には過剰なストレス(負荷)となり、一部分のあまり使わないといった差ができやすいです。
偏った運動パターンが続くことで、長い目で見ると運動パフォーマンスの低下にもつながって行く可能性があります。

10の刺激があったとして、一部分で9のストレス、一部分は1のストレスとなると、9のストレスがかかる部分は痛みや怪我につながりやすいといえます。
5対5のほうがバランスが取れていますよね。

あらゆる競技の基本となるベース作りがまずは大事です。
できるだけ偏りのない調和のとれた身体の土台の上に、そのスポーツ特有の身体づくりが理想的です。

そのためには一見関係がないと思われる部分もしっかりと全身鍛えることが大事です。

 

ヨガをする意味

ヨガのアーサナはバランスのとれた身体をつくる上でとても役立ちます。
基本的にヨガのシークエンスは、
右側をしたら左側、
前を伸ばしたら後ろを伸ばす、
反対の運動を行うことで身体の調和(対称性)を図ります。
普段は足で立つことが当たり前ですが、逆転のポーズ(頭や肩、腕などで体を支えるポーズ)もあります。

また、筋力も必要としますが柔軟性も高める運動なので、身体の質もバランスよく鍛えることができます。

スポーツ選手でヨガを取り入れている選手も増えています。

 

身体の連動

身体は部分でパーツのようにも考えることもできますが、いざ運動する!となると、連動して動く機能があります。
特に筋膜を介して起こる『筋膜連鎖』などは聞いたことがあるかもしれません。
そう考えると、人は身体全体を使って、連動して運動していることがよくわかります。
部分を鍛えるときでも、それが「他の部分へも影響している」と考えることができるので、トレーニングメニューのバリエーションも増えていきそうです。

 

まとめ

部分を知りつつも全体を整える必要があることは、近年常識となってきています。
トレーニングだけでなく健康を維持する上でも、いろいろなつながりや全体への意識は重要視されています。
何かに偏ることなく、全体を観察しながら整えていきましょう。

『全面性の原則』価値観としてしっかりと押さえておきましょう。