大腿方形筋の特徴と作用 【外旋六筋の中で一番大きな筋肉】

  • 2019年1月21日
  • 2019年1月23日
  • 股関節

大腿方形筋とは

大腿方形筋は外旋六筋の一つ。

英語では【quadratus femoris】
quad=四角
femoris=大腿骨
という意味です。

特徴

外旋六筋の中で最も遠位に位置しています。
一番上の梨状筋は大腿骨頭の上側(股関節の上側)にあることに対して、大腿方形筋は大腿骨頭の下側にあります。

平らな四角い筋肉で、厚さがあります。
外旋六筋の中で一番体積が大きくて、力が最も強い筋肉です。(筋体積113㎠)

外旋六筋の力の強さランキング
1位;大腿方形筋
2位;内閉鎖筋
3位;梨状筋
4位;外閉鎖筋
5位;下双子筋
6位;上双子筋

起始と停止

起始 ー 坐骨結節(坐骨外側面)

停止 ー 大腿骨転子間綾

神経支配

坐骨神経叢 ー L5,S1

働き

①股関節外旋、わずかに内転
②股関節の安定
③立位動作軸足の安定と制御
④歩行、ランニングでの衝撃吸収

 

大腿方形筋の作用

外旋六筋の中で、大腿方形筋は最も外旋作用が強い筋肉です。

股関節外旋と内転

梨状筋は股関節屈曲60度を越すと内旋作用になることに対して、大腿方形筋は屈曲角度が変化しても外旋の作用は変わりません。
またわずかに内転の作用があります。

股関節の安定

大腿方形筋は外旋と共に【伸展、外転】でも筋肉に活動が見られます。
内転作用なのに外転で筋活動があるのは、本来とは逆の運動方向でも高い筋活動が生じているということ。一見矛盾しているようですが、これは『運動時に関節を安定させるため』ということです。
主動作筋と共に拮抗筋のときにも活動して、制御と調整の役目を果たしています。

歩行やランニングでの衝撃吸収

大腿方形筋は立脚期の初期(踵が床に接地した直後)に筋肉の活動があり、体重が強くかかった時に、股関節で衝撃を吸収することに貢献しています。

軸足の動きに関与

運動時の方向転換で、体の向きを変えるための軸足の動きで働きます。

 

大腿筋のトレーニングの考え方

外旋するために一番強い力を発揮する筋肉なので、外旋運動で鍛えることができます。
制御作用としてもよく働くので、ウォーキングやランニングをゆっくりと行うこともトレーニングになります。

軸足としての制御機能として、拮抗筋の時にも高い筋活動があるので、方向転換をするような運動もトレーニングになります。
強度を変えながら意識をして実践してみましょう。

ストレッチをするには【内旋、外転】方向に実施します。