解剖学とは体の取扱い説明書

  • 2020年7月11日
  • 2022年3月29日
  • 解剖学

僕は解剖学の講師をしています。

解剖学ってなに?と時々聞かれるのですが
「体の取り扱い説明書」みたいなものです。

機械も、適切で正しい使い方をしなければ壊れてしまいますよね。体も同じです。

当たり前ですが、体の取り扱い方を「知っている」のと「知らない」のとでは、運動の仕方が変わってくると思います。

僕は子供のころ体のことを知らずに、体を痛めた経験があります。

体のことって言っても何から勉強したらいいの?と思うかもしれません。

骨格構造について勉強することがまず第一歩ではないかなと思います。

体のことを知るメリット

・ 自己調整ができるようになる
・病気やケガに対しての不安がなくなる。怖くなくなる
・ 健康維持からどんどん向上することへシフトする
・運動したくなる。楽しくなる。
・自分に最適なことが選べるようになる

 

適切にケアするために骨格構造について勉強する

発明王トーマス・アルバ・エジソンは未来の医療について予言的なことを言っています。

「未来の医療は薬を与えられることがなくなり、患者は骨格構造のケアや食事から、病気の原因、予防に関心を持たされることになるだろう」

 

どうやらお友達にカイロプラクティックの創始者の方がいたらしく、その方から施術を受けていたことで知識も得ていたのかもしれません。

最近では、徐々に代替医療や東洋医学が広がっていたり、ヨガや食事の本が広がってきたことを見ていると、どんどんエジソンの予言に近づいているのではないかと思ってしまいます。

エジソンのいう骨格構造のケア

運動やヨガをしている人が多くなって、身体を整えようとする人は増えているように思います。
ほぼ全ての人が運動の大切さを理解されていると思います。

でも、ヨガやスポーツジムに通って身体を動かすような人でも「骨格の構造について知らない」という人は多いのではないでしょうか?知らずに運動して痛めてしまう人もいます。それではケアにはなりません。

適切にケアするためには、骨格構造を理解しておくことはすごく為になります。

身体は自分の持ち物で一生付き合っていくものです。知っておいて損はないどころか、知っておいたほうがいいですよね。

一生使える知恵です。

体の仕組み全てを考えると、内臓や神経系の仕組みも含まれると思うのですが、自分で意識的に動かせるのは骨格構造です。

なので骨格構造について勉強することが、まず第一歩かと思います。

骨格を整えるオステオパシー

オステオ(骨)、パトス(病理、治療)という2つの言葉を語源として、スティルさんという方がオステオパシーを作りました。

スティルさんは「人間を中心に置いて、自然の法則を前面に出す原点に医学を戻したい」と願って、生体の機能障害の結果、病気が生じると考えました。

『人間の身体には自然な回復力が備わっているが、血液循環や神経支配機能が妨げられると、それがうまく働かなくなって不調となる。そのような循環を妨げる主な原因は、身体の各部をつなぐ関節の動きの低下といった、構造上の問題にある』

という基本的な考えをまとめました。

この分野は日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、着々と発展しています。

体の仕組みを利用して、身体を整えるなんて、とてもエコだと思いませんか。
お金もプラスチックも入りません。

自分に本来備わっている力を最大限に発揮できるようにしてあげると、勝手に身体は最適に働き始めます。
すごいですよね。
地球のようです。

ぜひ身体について知ってみましょう。

僕もこの分野を勉強して、クラニオセイクラルバイオダイナミクスという施術を実践しています。
ヨガもしていますが、知れば知るほど体の機能の素晴らしさに感動します。

正直、僕は体が信じられないくらい硬かったので、ストレッチをしてもヨガをしても全然変化しませんでした。(高校生の時はストレッチと筋トレで無理をしてヘルニアになりました)

今は自分で勉強した知識を基に、ヨガやトレーニングなど実践して毎日どんどん身体が変わっていくのですごく楽しいし、不意なケガ以外は全く気になりません。

骨格を整えるメリット

・代謝、循環が良くなる
・関節の変形や痛みなどを予防できる
・運動や動作パフォーマンス向上
・精神面の安定
・内臓の働きが整う
・免疫力の向上
・スタイルが良くなる、見た目が良くなりやすい

など

初めに学びやすい方法

体の仕組み、骨格構造に関して勉強できることは沢山あると思いますが、手軽に実践できる方法を検討しました。

1. 本で勉強する

どの本を選んだらいいのか?よく聞かれるのですが、今どれくらい知っているのか?興味があるのかで選ぶ本は変わってきます。

参考までにですが、僕は文章を読み解くのがすごく苦手だったので、文字が多い本から始めることは難しかったです。数行読んで寝てしまうような感じ。読んでもめちゃくちゃ時間がかかりました。
僕は絵やきれいな写真が多いとか、ビジュアルで「見たくなる」ような本を読んで、文章を付け加えるようなやり方で進めていきました。

 

2. インターネットで調べる

便利なようで、さらっとながす程度に活用しています。わかりやすくて見やすいものが少ないのと、検索上位にある情報が必ず質がいいとは限らないなーと感じています。
正直、いい本を見つけたほうが有益かと思います。でも簡単に情報に触れることができるので便利な面もあります。

 

3. アプリ

本を買うよりも安くて、イメージしやすい面白いアプリが出ています。本は2Dですが、3Dで見れるアプリもあるので、イメージしやすくなります。

 

自分に合った勉強方が一番いいですね。