骨折体験談2・脛骨腓骨骨折の最初は牽引から

脛骨腓骨骨折は牽引する

脛骨腓骨骨折はすぐに手術できるわけではありませんでした。
手術をするためには、折れた骨をある程度の位置に戻すことが必要で、しばらくは牽引をすることになりました。

その経過と体験をご報告。

骨折し救急車を呼び、病院到着です。
まずは、ベッドに乗ったままレントゲン室へ。(これがめちゃくちゃ苦痛です)

レントゲンを撮るためには搬送用のベッドからレントゲンの台へ移動しなくてはいけないのですが、折れているので足を持ってもらわないと動けません。

足が動かされて骨がずれると、めちゃくちゃ苦痛。そして、骨はガコガコいって気持ち悪いです。(痛み半分、気持ち悪さ半分みたいな、、)

ここでは、『あまり痛みなどおかまい無し』みたいな感じで動かされることもありました。
人の体って丁寧に扱うのすごく大事なんだなーと体感。

自分の体なのですが、まるで『物』のように感じました。「体ってこわれるんだな。次からはもっと大切にしよう」と思いました。

いろんな角度からレントゲンを撮ります。『横向けますか?』と聞かれますが、骨折した足をコントロールするのは本当に大変。助けていただきたい。

踵にスクリューで穴を開ける

レントゲンを撮り終えて、先生から説明を受けます。

Dr:『骨折しています。脛骨、腓骨両方とも。らせん骨折ですね(ねじれて折れる骨折)
骨折した骨は、周りの筋肉の収縮で短く重なってしまうので、踵にスクリューで穴を開けて棒を通します。そして5kgの重りで牽引します』とのこと。

「骨折れた上に、今度は踵に穴開けるの?」思いながらも、そうするしかないようなのでOK。仕方ない。

骨折をした時に骨が短くなっているような場合や、腫れやズレが大きい場合はすぐに手術ができないので、牽引をして骨の位置が整ってから手術になります。

スクリューは、日曜大工のインパクトドライバーみたいな機械でした。
そして本当にインパクトドライバーで木材に穴を開けるような感じで、踵に穴を開けていきました。

ほんの数秒の出来事。
麻酔はしていましたが、貫通する時に一瞬痛みが!!
「開通した〜。スクリューで穴開けるのって案外簡単だったなー」という感想。
棒が通った後はほとんど痛くありません!

踵はベッドの端から重りで牽引されます。
痛みはないけど踵に棒が入って牽引されているのは独特な感触。
足はクッションなどで高く持ち上げます。(むくまないように)

看護師さんが、右足には血栓ができないようにと、予防の靴下を履かせてくれました。
先生からは『派手に折れたねー』と言われました。

動かないでずっといると血液が固まって血栓(血の塊)となり、細い血管につまってしまうことがあります。それを予防するための靴下を履かせてもらえました。
予防としては骨折していない方の足は動かすことです。

その後は牽引する器具をつけているのでベッドから一歩も動けません。トイレもベッドの上で。

すごく大変な1日でした!
人生でこんな日はあまりないはず、、。

 

骨折から2日目

主治医の先生から「手術を受けたい病院があったら、転院できるから言ってね」と言われていました。
自分で希望する手術をしたい病院を指定して、そこで受けさせてくれるそうです。

すぐに手術するものではなくて、しばらく牽引しなくてはいけないので、その期間も含めて選択の余裕がありました。(牽引は1週間くらいとのこと)

知人や家族と相談しました。義理の父が骨折の手術を受けたことのある、オススメの整形外科病院があり、そこへ転院させてもらうようにお願いしました。

運良くすぐに転院できることになりました。救急病院の入院は1日だけ。
(選択の機会を与えてくれた先生と、転院先の病院とやりとりしてくれたスタッフの方に感謝です)

 

転院先へ移動するため、2日連続で救急車に乗ることになりました。

骨折当日と違うのは「骨折した足に牽引器具をつけたままの移動する」になったこと。
看護師さんが一人付き添ってくれて、足と牽引器具をずーっと持っていてくれました。(これも大変そうだったので、本当にありがたかった)
転院先の病院に到着して、ベッドに寝たままの移動していきます。

初めてレントゲン写真を見た

これが今回の螺旋骨折。
なかなか見事に折れています。
ねじれるようにして折れていて、最初は下の骨が上の骨の方に食い込んでいくような感じであったようです。

手術前の牽引器具をつけたままの入院生活

個室なので、気を使わずに療養に集中できることはありがたいですが、牽引器具を着けているし、足はグラグラなのであいかわらずベッドから一歩も動けません

牽引している足にはドームのようなものをかぶせてあって、布団が上に乗らないようになっています。


Dr  「むくみが少なくて経過は良いです」

Dr  「手術は3日後にできます。牽引してこのまま自然回復を待つのは時間がかかりすぎて現実的ではないので、手術をする方がいいでしょう。手術はプレート固定にするか、髄内釘固定にするか考えます。おそらくプレート固定になるかな?」とのことでした。

ずっと牽引されてベッドから動けないのは、結構苦しいことで、運良く、手術が早めにできそうで良かったです!

今回の骨折では、周りの筋肉や組織に傷がついていなかったこと、出血がなかったことがラッキーでした。むくみもなくて早めに手術ができます。

牽引中トイレはどうしたらいいのか?

ベッドから全く動けないので、尿ビンという尿器で用を足します。
牽引されたままでもベッドのギャッジアップ機能などを使ってなんとか行えます。

ところが、とうとう困ったことに便がしたくなりました。
「トイレに行けるなら行ってもいいですよ」と言われましたが、グラグラの足ではどうしても行けません。
行けるのかもしれないけど怖いし、嫌!さらにこの牽引器具と一緒に動くのは多分無理です。

看護師さんに聞いたところ、「ベッドの上で差し込み便器でするしかない」と言われました。
薄い便座のような便器で、ベッドの背もたれを起こして行います。
思っていたよりもスムーズにできましたが、あまり気持ちのいいものではありません。そして、大変。
恥ずかしさもあります。

手術前に入浴できた

僕の入院した病院では、手術前だけど入浴できるとのこと!3日ぶりでしょうか?
看護師さん曰く『手術前に入浴できる病院珍しいよ』とのこと。

個室のベッドは3モーターなので快適なのですが、背中に熱をもって熱くなります。蒸れる。
汗をかいていたので、入浴は楽しみです。

何人もの看護師さんが来てくれて、ベッドから入浴用のストレッチャーへ移動し。
服を脱がせてもらって、体をタオルでくるんでもらいます。
足の牽引装具もきちんともってもらいます。

ストレッチャーでそのまま浴室へ!

浴室へはストレッチャーのまま入り、そのままシャワーをかけていきます。
牽引器具もあまり関係なさそうにジャージャー洗います。
タオルを渡してもらって、できるところは自分で。
まさか、寝ながらストレッチャーで運ばれてシャワーに入るとは。人生初の体験でした。
すごく気持ちがいいです!!

個室のベッドが快適(3モーターベット)

ずっとベッドのうえの生活で感じたこと。

3モーターのベッドはすごくいいです。
自由にギャッジアップの調整ができます。
背もたれ、膝の角度が別々に調整できて、ベッドの角度自体も変えることができます。
ずーっとベッドの上から動けない僕にとっては、体勢を少しずつ調整できるので体を楽に保てる姿勢を探しやすい。

この機能は大変ありがたいです。
牽引器具をつけているのであまり大きくは動かせないのですが、ちょっとずつの調整でもすごく役立ちます。
同じ姿勢でずーっといることはすごく大変なことだと実感しました。

人は20分くらい同じ姿勢でいると辛くなってしまうそうです。少しずつ体勢を変えられる環境はとてもありがたいことでした。

通気性が悪くて蒸れやすい、熱がこもりやすいという以外は、それほど体に負担を感じません。
ベットって重要ですね。

 

手術の説明を受ける

手術の前日です。

麻酔科の先生からは
Dr  『腰から注射でブスッと硬膜外に液を入れるよ』とのこと。

主治医の先生から、手術の説明を受けました。
Dr  『プレートで固定します。プレートは抜くことはできますが、最低1年は入れておきます。最初は非荷重、免荷から始まって、6週間後に3分の1から荷重を始めます。8週で2分の1、10週で3分の2。12週で全荷重になる予定です』

とのことでした。免荷の期間が6週間あるというのはすごく長く感じます。

全身麻酔は初めての経験。
恐さもありますが、やっと手術ができるという気持ち。不安などありましすが、あとは先生にお任せするしかないですね。