僕が骨折をして、一番「失敗した」と思っていることあります。
それは傷跡が目立つようになってしまったことです。『肥厚性瘢痕』といいます。
その原因は『サポーター を着けたことだった』と振り返ってから気づきました。
脛骨腓骨骨折で手術をして、装具をつける人も多いと思います。
装具やサポーターを着けてきて、助けられた面と良くなかった点があって、今回それについてまとめてみたいと思います。
正直自分で経験しないとわからなかったです。
参考にしてみてください。
骨折後の装具PTB
骨折をして荷重できない時期は、PTBという大きな装具をつけました。
この装具によって骨折した部分に直接負担がくることなく、外的な刺激からも守られながら過ごすことができてとても助かりました。
生活の幅も増えるし、安心感もあるし、ひとときはこの装具がとても役立ちました。
エバーステップ(サポーターのような装具)に変更
荷重訓練を開始するため、PTB装具からエバーステップというサポーターのような装具に変更。
筋力が弱っていて、足首がぐらぐらしてコントロールできないので、補助するような目的です。
本当に補助するような感じで、正直なければないでも生活することはできました。
ただ、安心感があるのでお仕事のときや外出のときに着けていました。
自宅内では着けずに歩く練習をしていました。
僕はこのエバーステップの使い方について考えさせられました。
良かった点と、よくなかった点があります。
- 良かったこと
外出時の安心感があって外的な刺激から守られること。筋力が落ちてコントロールしにくい足首をサポート。補強してくれます。 - よくなかった点
傷口へ強く干渉してしまうことです。これは後から気づきました。
僕の場合、傷口がでっぱっている内くるぶしにあったので、このサポーターが摩擦になって『肥厚性瘢痕』になってしまいました。
骨折体験のもっとも大きな失敗です!
瘢痕の変化 肥厚性瘢痕へ
これは手術後1ヶ月半くらいの傷です↓
隙間があまりなくて、とてもきれいに縫合してくれたことがわかります。
手術後180日目の傷↓
傷跡が厚く広くなって盛り上がっています。
肥厚性瘢痕となっています。
傷の見た目は男なのであまり気にしませんが、癒着して動きに影響が出てしまうのは嫌です。
仕事が始まってから自分のケアをあまり考なくなってしまい、全然意識していませんでした。
気づくとこんな感じの傷痕になっていました。
なぜ?
肥厚性瘢痕となった要因
考えられることは3つありました。
① 内くるぶしの上にプレートがあるため出張って、靴下の干渉が強かった。
② 装具を締め付けていたので、それが傷口に干渉した。
③ 瘢痕部位が内くるぶし。よく動く場所であった。衣服が擦れた。
この3つには気をつけたいところでした。
その中でも、おそらく一番の要因は②サポーターの締め付けによって傷口への刺激が強くなってしまったこと。すごく悔しい。
仕事へ行くため、運動やリハビリの視点で考えるとサポーターや装具は必要ですが、傷跡には良くなかった。
対策を考えれば良かった…。
具体的な対策方法
後から考えて、、。になるのですが、
もしもやり直せるなら具体的にこうやって対策した!ということを検討しました。
僕と同じような結果にならないように参考にしてください。
サポーターの使用を必要最小限にする なるべく早くやめる
できるだけ、必要のない時はサポーター(エバーステップ)を外して過ごすことがいいんじゃないかと思います。
お仕事や生活スタイルに合わせてになるので、人によってはどうしても安定感が必要だと思いますが、、。
なんとなく思っていました。このサポーター(エバーステップ)は本当に必要なのか?
最初は関節のぐらつきや外刺激から守ってくれるので必要性を感じていましたが、どんどん体が安定してくると「いつまでつけるのかな?」となってきます。
外すことができれば、ある程度の時期で早期に考えてもいいと思います。
(担当のセラピストがいれば相談の上で、、)
傷跡テープで保護する
これを知っていれば絶対に貼っていました。
サポーターの干渉、摩擦刺激をおさえることができたんじゃないかと思っています。
もしもサポーターをするなら必ず!といっていいくらい傷跡テープは貼っておくといいと思います。
そして、サポーターをしない人も衣服の干渉から保護するためにテープを貼ることをお勧めしたいです。
少し早く知っていれば良かったと悔やまれるNo1 です。
あとあと取り戻せない、、。
傷跡テープの記事はこちらです
まとめ
PTBは硬い装具なので、重いけど傷にはあまり干渉しません。摩擦もありません。
気にしなくて大丈夫かなと思います。
内くるぶしのような突起部は当たらないように作ってくれます。
エバーステップやサポーター、衣服は傷跡に干渉して摩擦になるので、使い方、頻度に気をつけてほしいです。
傷跡テープを活用して、摩擦や刺激を最小限におさえながら使っていくといいと思います。