骨折後のスポーツ復帰【スノーボードは可能か?】
「怪我をしていても運動したい」とか、「部活があるから練習したい」と思う人も多いんじゃないかと思うんです。
脛骨腓骨骨折から14ヶ月が経過し、抜釘手術のために入院するのが2週間後になりました。
プレートが入ったままどこまでスポーツが可能なのか?をご報告します。
「骨折した足にプレートが入った状態でスノーボードができるか?」
いろいろなスポーツはあると思うんですけど、準備や結果が参考になる人もいるかもしれません。
どんな準備をしたかなど、ご興味のある方は参考にしてみてください。
プレートが入ったままスノーボードをしてみた
どれだけ運動できるようになっているのかを比較するには、今までしていたスポーツをすることが一番わかりやすいかと思い、僕にとってはスノーボードでした。
1番の回復の目安になるんじゃないかと思います。
スポーツの準備
僕的には事前の準備ってすごく大事だと思うんです。
痛みが長引いたり、怪我が気になって思うようにできないというのは極力減らしたいです。
工夫してみます。
まずはプレートが入った足を加工
テーピング、キネシオテープを使って、足を加工。
傷口の保護とブーツを履いた時にプレートへの干渉を減らします。
いろいろと試行錯誤しました。
① 傷口をつまんで寄せてテーピングで止めた
内くるぶしはプレートの出っ張りがあるので、傷口に干渉するし、ぶつかったら痛いかも。
傷口は寄せた方が安心。
(皮膚が弱い人はテーピングを直接ではなくて、傷跡テープの上にテーピングを貼ると良いです)
② 摩擦ではがれないようにキネシオロジーテープで補強
キネシオロジーテープは伸縮性があって、動きを制限しない。(スノーボード はブーツ自体が動きを固定)ブーツの中には最適でした。
(足首が動くスポーツにはテーピングで固定が必要なときがあります)
③ アンダーラップテープを巻いた。
内くるぶしやプレートのでっぱりが局所的になると、ブーツの締め付けで痛みが出たり、フィットしないかなーと思い、均一になるように調整しました。
クッション、保温、ブーツとのフィット感を得る役割。
④ソックスを履く時めくれないように、めくれそうな部分をキネシオロジーテープでおさえた。
巻いてみて思ったことは、安定感と可動性を意外と両立できたということ。
締め付けられている感じもなくて、気に入りました。
ブーツを履いてみる
さて『ブーツは入るのか?』
ディーラックスのブーツは熱成形なので、足形にピッタリフィット。
サイズにゆとりがないくらいギリギリに成形しているので、プレートが入っている今の足では履けませんでした。
昔使っていたバートンブーツを引っ張り出して履くことに、、。
熱成形ではないブーツならなんとか履けました。
(大きめのブーツしか履けませんでした)
最初はプレートの当たる感覚が強くて、『滑れないかも?』と思ったのですが、時間が経つとなんとなく足に馴染んできました。
また、インソールはスーパーフィートがしっくりときます。
スケートボードの時もスーパーフィートのインソールが良くて、踵を固定する安定感がしっくりときます。(自分の足には)
機能性タイツ
登山用に買った機能性タイツも履いてみました。
歩いている時から足の安定感があって、いい感じ。
ワコールのCW-X。
いろいろ比べてはいませんが、登山でもスノーボードでも下半身の安定感を感じます。
評判もいいのでオススメです。
骨折後から使用・下半身を安定させるサポートタイツ
いざ!滑ってみた
最初は『足に力が入らない』+『痛み』で全然滑れません。
無理そうでがっかりしましたが、滑り始めて5分くらいでどんどん楽しくなり、痛みも感じなくなってきました。
我慢は最初だけ。
全然問題なく滑れました!
気持ちの問題なのか、動きに慣れてきたのか?よくわからないけど、、
以前よりも丁寧に滑ることになっていて無理はできないですが、それはそれで丁寧さがいい感じ。
2時間くらい滑りました。
一度休憩をして、再び滑ろうとすると痛みがぶり返していました…。不思議。
気持ちの問題なのかな?
痛みが出るのは力が強くかかるとき
・回転するときにかかる負荷
・ボードを回すための横方向への力、捻れる方向への動き
痛みや力の入りにくさを感じました。
痛みのでない方向に身体を調整して丁寧に滑ることが必要ですが、それはそれで綺麗にターンができます。滑り方が変わりそう。
普段の生活ではかからない独特の負荷なので、少しずつ練習して、慣れる必要がありそうです。
1年ぶり、プレートが入った状態を考えると、初めにしては上出来ではないでしょうか?
乗った板
たまたま3本板を変えて滑ることになったのですが、重い板は足に負担を感じました。
しばらくは楽な取り回しの良い板の方が滑りやすそうです。
道具も影響しますね。
ちなみに今回は
・Gentemstick TT160
・Gentemstick マンタレイ
・BURTON フィッシュ
です。
TT160は初めて滑りましたが、すごくきれいにキレます。うまく乗れば軽くて気持ちがいい。
マンタレイは足首だけでもスイスイ進んで軽かったです。
骨折前まで乗っていたフィッシュはこの中で一番重たく感じました。ちょっとパワーがいる感じ。
きつかった、、。
参考までに、、。
結果
・プレートが入った状態でもスノーボードは可能だった。
・ブーツは選ぶ必要がある。
・自分の足の状態に合ったインソールは役立つ
・機能性タイツは下半身が安定する
・板は軽い方が最初は良さそう。
気をつけたこと
どれくらいスノーボードを滑れるかがわからなかったので、一応気をつけたことがあります。
① 朝イチで行く
朝イチの荒れていない斜面を滑るために朝早く行きました。
ガタガタしていたり、思わぬ方向に板を取られたりすることを避けるため。
実際に正解だったと思います。
綺麗な斜面はストレスも少なくて、痛みや動きを自分でコントロールしながら滑ることができました。
② 防寒する
骨折後は身体が冷えやすくなります。
特に『プレートから冷える』ということを聞きました。
なので、防寒は念入りに。
運動すると暑くなりすぎるか?とも思いましたが、下半身は冷えていました。
足は思っているよりも少し保温してもいいかも。
まとめ
プレートが入っていてもスポーツはできました。
ケガ後のスポーツ復帰、最初は怖さがありますよね。
少しずつ身体を慣らして、弱い負荷から始められるように工夫するとスムーズに始められるかもしれません。
大事だと思ったこと
今回体感してみて、スポーツ復帰に大事だと思ったこと。
- 事前の準備
- 道具
- 環境(変な負荷がかかりそうだったり、不意な出来事には最初弱い)
- 少しずつからはじめること(最初は痛みがあるかも)
決して無理せず楽しみましょう。
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