骨折体験談・PTB装具と松葉杖を使った生活

PTB装具とは

PTB装具とは、骨折をしてまだ十分荷重ができない時期に、足をついて歩けるようにするための装具です。
膝のお皿の下にある靭帯(膝蓋靭帯)のところで体重を受けて、足首や脛骨の骨折部に重さがかからないようにします。


完全免荷が可能なので、両手がフリーで使えるようになるというメリットがあります。

骨折をしていても両足をついて歩くことで、廃用症候群の予防になりますし、移動が劇的に楽になるので、活動しやすくなることで社会との関わりも保ちやすくなります。


足底の白い部分は、踵の部分で4cmありました。
重さは960グラム、だいたい1kgです。
片方だけ重いハイヒールを履いているような状態でしょうか。どうしても右足と左足はアンバランスになります。

PTB装具を装着して歩くこと

PTB装具を使用すれば、行動することが楽になります。
装具を装着すれば荷重できるようになるのですが、足を接地できるのとできないのとでは動きやすさが全く違います。
移動するときの疲れ方が全然違うので、自然と行動範囲が広がります。
装具の硬さは骨折部を保護してくれる安心感があり、外出のときに気を使うことも少なくなります。

おそらく大半の人が、PTB装具と松葉杖を併用しながら行動することになると思うのですが、装具を装着しながら松葉杖を使うことにはバリエーションがあります。
①両松葉杖+PTB装具、②片松葉杖+PTB 装具、③PTB装具のみ(松葉杖を使わないとき) この3つを比較してみます。

 

両松葉杖+PTB装具

PTB装具を装着して、両松葉杖で移動することで非常に行動範囲が広がります。
歩幅も大きく取ることができて、気持ちよく歩くことができます。
外出するときは両松葉杖が一番安心感があり、疲れにくいです。
両手は使いにくくなりますが、脇に松葉杖を置いて体を支えながら手作業ができます。

メリット
①歩く速度が速い
②疲れにくい
③左右のバランスを杖の対称性で保つことができる
④歩くことに対して気を使わなくて良い

デメリット
①松葉杖を2本持たなくてはいけない(持ち物が多くなる)
②両手が使えない
③杖の管理が面倒に感じることも

 

片松葉杖+PTB装具

室内であれば、片手で物を持って移動することができるのは便利です。
骨折部の荷重に対して少し自信がついてくれば、気兼ねなくどんどん歩けると思います。
しかし、両松葉杖のところで挙げているメリットが一気になくなります。
装具を装着している足底はだいぶ高さがあり、反対側に松葉杖を持つので、左右のバランスが大きく違いながら活動することになるのも難点です。

メリット
①片手が使えるようになる
②杖の管理が1本だと楽
③動き始めが早い

デメリット
①左右がアンバランスになるので、偏った運動になってしまう
②荷重に不安があると杖を持った方の手に負担がかかる
③両松葉杖よりも疲れやすい

外出するときよりも、室内向きかと思います。

PTB装具だけ(松葉杖を使用しない)

松葉杖を使用しないという機会はあまりないと思いますが、一応は可能です。
歩くときは松葉杖の使用がおすすめです。
立って作業をするときは松葉杖を使用しなくても良い場面があると思います。

メリット
①両手が使える

デメリット
①装具の重さや左右のアンバランスさで身体に負担が大きい
②そもそもそんなに無理をする必要はないと思う

 

体験による感想とまとめ

外出のときは両松葉杖が実用的です。
慣れてくれば室内では片松葉杖が実用的ですが、装具の装着が面倒であれば、片足を浮かせて両松葉杖です。
ゆくゆく装具は外れるものなので、緊張しながら行動し、身体に負担がくるくらいなら、無理をせずに両松葉杖で行動するのがいいでしょう。

荷重訓練が始まれば、リハビリのときに、どれくらい体重をかけていいのか練習していきます。
両松葉杖を使って、荷重の練習をしながら室内では歩くようになると思います。
なので、室内でのPTB装具の出番はあまりないかもしれません。

PTB装具は足底がだいぶ高くなってしまうため、右足左足のバランスは大きく偏りが出ます。装具の重さもだいぶあります。
変な癖がついてしまったり、腰に負担がくることも考えられるので、頻度的には両松葉杖の使用を断トツに多くするようのが無難だと思いました。

リハビリはリハビリの時間としてしっかりと実践して、適切な負荷をかけながら運動することをお勧めします。
僕自身もリハビリの先生に片松葉杖、松葉杖を使わないということは無理に勧められませんでした。

また、骨折した足は最初は荷重できないので、装具を作成したときよりも足はどんどん細くなります。
装具がゆるくなりやすくて、膝蓋靱帯から外れてしまうので修正してもらうことが必要です。

骨折回復のサポートと、骨折しながらも行動できるように、PTB装具をうまく使用してください。