骨折後に実感【マットレスの重要性】腰痛や体の痛み対策にも

僕は脛骨腓骨を骨折して入院したことがあります。
手術後はしばらくシーネ固定をしたまま寝ることに…。

寝苦しさの原因は「骨折してシーネを着けているから」ではありませんでした。

寝る時に一番影響していたのはマットレスです!

ぐっすり眠れないと心も体も本当に辛いです。

 

僕のように、骨折をしてから「眠りの質が変わったな」「寝苦しい」「なんとなく痛みが取れない」という方もいると思います。

今回は「骨折後につづく体のこわばりにマットレスを見直してみては?」という記事です。

 

ただ眠りの質が良くなるとか、そういうことだけではなく、痛みやこわばり、運動のパフォーマンスにも関わるのがマットレスです。からだの機能や痛みにまで関わっています。盲点な人もいるかもしれません。

 

  • 骨折してから眠りにくいと感じる
  • 痛みが続いている
  • もともと寝つきが良くない
  • 体が硬い
  • スポーツへの復帰を考えている

このような方にも読んでいただきたいです。

 

僕は作業療法士としてリハビリの仕事をしています。ベッドやマットレスのセッティングがどれくらい体の構造に関わるかを知っていました。

でも、自分のからだへの影響に関してはそれほど重要と感じることができていませんでした。なぜなら寝ているときに苦労を実感したことがなかったからです。

今回の骨折で入院中と退院後、合わせて4回マットレスが変わり、それぞれ体感が全然違いました。「合わないマットレスによって、こんなにからだが緊張するものなのか!」と体感しました。

体調を良くしたい人は、マットレスを見直すのも対策の1つです。

 

「マットレス」の重要性 

仕事柄「ベッド上で動きにくい人」「痛みがある人」に長く関わっています。

 

【僕がリハビリの仕事で関わる方のマットレス】

仕事で関わっている方々のお話を少しご紹介したいと思います。

僕は作業療法士として働きはじめてから10年ほど経ちます。訪問リハビリなので、お宅に伺ってリハビリをします。

寝ている時の姿勢、マットレスの圧や形状が非常に重要になります。

すごくシビアに見ながら、マットレスを選び、クッションの当て方など考えます。

それは、普通に生活している方からは、ちょっと遠いお話に感じるかもしれません。

 

例えば
夜寝つきが悪くて、トイレに5回も起きてしまう方。
腰痛で背中も丸い方。
なかなか寝られない上にトイレに何度も起きなくてはいけない。
自分では起きれるけれど、なんとか起きれるくらいのレベルなので、時間がかかります。
トイレに間に合わないかも。

 

そういったときも、マットレスは非常に重要です。
柔らかすぎると、起きるときに動きにくい。

硬すぎると背中の丸さに合わず腰痛が強くなります。

すごく慎重に、マットレス選び、動作の方法を考えます。

なんとなく、マットレスが私たちの身体に影響しているのが、身近になってきます。

 

その他にも、マットレスを変更しただけで、

・腰痛が少なくなった
・一時間ごとに目が覚めていたけど、三時間くらい連続して寝れるようになった
・朝起きたとき膝が痛かったけど、それが少し和らいだ
なんていうことはよくあります。

 

それくらいマットレスは私たちの身体に影響しているということです。

それは仕事を通して知っていることだったはずなのに、自分は当てはめることはしなかった…。なぜなら、寝ているときに苦労を実感したことがなかったからです。

 

骨折をしてから体感(使用)したマットレス


① マットレス少し柔らかめ(3モーターのベッド)

術後すぐは個室。そこは3モーターのベッドでした。

3モーターは膝と腰が折れ曲がるので、自分の楽な角度に、膝と腰を別々に調整できます。
日中は背もたれを起こして過ごせます。

牽引していた時期はベッドから一つも動けませんでしたが、わりと快適に過ごせました。

寝る時は背もたれを倒して、膝は少し曲げていました。微調整や足の挙上はクッションを使います。

寝にくいとは思いませんでした。
マットレスは柔らかめで、体にフィットしてくれていたように感じます。

ただ、背中に熱を持って、暑くて、10月なのに窓を開けっ放しでした。
背中はむれていました。

 

②マットレスは硬め(2モーターのベッド)

個室から4人部屋になり、2モーターのベッドで腰からしか曲がらないタイプでした。

そのマットレスが辛かった!硬い!

シーネを付けた足を、いったいどこに置いたら落ちつくのか?

クッションなどを駆使して体制を作ったのですが、結局良いポジションを見つけられずに過ごしていました。
眠れない。腰が痛い。だるくて、疲れる。

幸いなことに二日間とわっていたので、ひたすら我慢。

・ベッドが2モーターになったからなのか?
・マットレスの硬さなのか?
・シーネを着けているから仕方がないのか?

考えていました。

 

③ 高反発マットレス(自宅の普通のベッド)

自宅のマットレスは高反発で、体の凹凸に合わせて圧を分散してくれるマットレスです。

めちゃくちゃぐっすり眠れました!

シーネの凹凸にもマットレスが対応できたため、足の位置も気にならなかったです。

とても寝やすくて、退院早々に快眠できました。
横になった瞬間すごく気持ち良かったのが印象に残っています。
寝返りして、横向きになるのも楽で、本当に安らぎを感じました!

 

④ 現在はDormeoのマットレス

家庭の事情で、家の中でも寝る場所を引越ししました。
現在はDormeoのマットレス。蒸れずに高反発で快適です!

 

ベットとマットレスの違いを検討

1. ベッド

あまり関係ありませんでした(今回の僕の骨折に限っては)

3モーターのベッドは、体の形状に合わせられて快適だったことは間違いありません。日中ベッドで過ごすにはとても良かったです。

2モーターのベッドは寝ることに対して全く意味がありませんでした。背もたれを起こすと下にずれてしまうし、摩擦で皮膚に変な力がかかります。
普通のベッドのほうがいい!

一番ぐっすりと眠れたのが、自宅の普通のベッド。
『良質な睡眠をとる』という意味ではベッドの違いは関係なかったと思います

 

2. マットレス

・柔らかめのマットレス
寝にくくはなかったです。(3モーターが良かったのもあるかも) ですが、蒸れました!
熱がこもって、ベッドに触れているところだけ汗をかいていました。

 

・硬いマットレス
硬いマットレスは辛いです。
腰が痛いし、シーネを着けていることもすごく気になるし、足の痛さも余計に感じるように思いました。眠れない。

 

検証結果「高反発マットレス」が楽でした

自宅の高反発マットレスが本当に楽でした。

シーネの形に対応してくれていたのがとても良くて、シーネが気にならないというのがすごく良かったです。
マットレスが自分の体に合わせてくれているように感じていました。しかも蒸れなくて気持ちがいい。

眠りが浅い日が続くと、だるくて気持ちが良くないし、体も緊張して肩こりや腰痛になることがわかりました。

骨折する前は『硬さが違うなー』くらいに思っていたのですが、マットレスによって体の負担や熟睡できるかが大きく違うんですね。
今回シーネ固定で寝てみたことで、経験できました。

マットレスは通気性も大事だということが実感できました。
熱がこもってむれると、皮膚が弱い人はトラブルの元になるかもしれません。

 

まとめ

マットレスで『次の日の疲れ方が違う』とコマーシャルにもありますが、それは本当です!

多少高額に感じても、いいマットレスを使う価値は十分にあります!小さな疲れやストレスは確実に身体に蓄積します。

不快な感覚は身体の緊張になりますし、それが慢性化すると体の硬さになり得ますよね。

腰痛や肩こりを悪化させてしまうかもしれません。

骨折してるしていないに関わらず、寝具、睡眠の質はとても重要ですね。