身体がかたい人ってたくさんいると思うんですけど、『かたい』にも種類があります。
①「可動域の広さ」(前屈のように動く範囲)
②「しなやかに動く」(滑らかな動き)
今回は『しなやかに動く』ための体づくりのコツを記事にしています。
しなやかに動けるようになるとこんなメリットがあります!
①心が軽くなる
②日常生活が楽に動けるようになる。動いていて楽しくなる
③ストレスを感じにくくなったり、気楽になる
心も日常生活も軽くなりますよ!
○気持ちよくヨガができない人
○すぐに疲れてしまう人
○動くことが面倒と感じる人
○どこか痛みのある人
○動きの質、パフォーマンスをあげたい人
○ヨガをしているけど変化を感じない人
ぜひ参考にしてください。
カラダのことを知ってあげて、コツをつかんで、どんどん変化するからだを体験してみましょう。
【しなやかに動けない】からだはどうなっているの?
『動きがかたい』=『しなやかさがない』と、この記事では考えてもらいますね。
じゃあどうしてしなやかに動けないのか?
いくつか原因は考えられるのですが、その中の一つに『筋膜が癒着している』ということが考えられます。
筋膜って体中にあるといっても過言ではありません。
筋肉を包むし、筋肉の中の線維も全部一本一本包んでいます。
本来は、筋膜が潤滑剤のように滑って、筋肉同士、線維同士が別々に動くことができます。
でも、それが癒着しているとどうなるのか?
別々に動くことができなくなって、一緒にしか動けなくなる。
分離したそれぞれの動きができなくて、みんなで一緒に動いてしまう。
細かなコントロールができなくなるんです!
それではしなやかに動けません。
筋肉の線維は、それぞれ必要な分、必要な強さで、分離して動いてくれるのが理想的!!
しなやかな体には、この『分離した動き』がポイント!
筋膜が癒着して、分離ができないと、しなやかではなくなります。
しなやかに動けるようになるの?
しなやかな動きを邪魔する筋膜の癒着。
でも、筋膜の癒着はリリースすることができます。
どうしたらいいのか?気になりますよね。
本来筋膜には『滑走性』というものがあって、となりあう筋肉(筋線維)同士を滑り合うようにさせます。それをそのまま練習します。
筋膜を滑走させる練習方法があるんです!
しなやかな体 筋膜が滑りあう仕組み
結論からいうと、、。
筋膜を滑らせるには、筋肉の収縮の強さ(力の加減)をコントロールします!
力の加減をコントロールすることで、『動かす線維』『お休みする線維』をあえてつくって、線維同士を滑らせることができます。
実はヨガのシークエンスにはそういう方法もあるんですよ!
『ババジのクリアハタヨーガ』
このアーサナのやり方では、何度も弱い力で、筋肉収縮と弛緩をゆっくり繰り返しながらポーズに入っていきます。力加減をコントロールしながら、、。
ポイントは
①弱い力で
②筋肉の収縮と弛緩をくりかえす
③加減をコントロールする
この動きをすると、筋膜が滑り合うようになります。
筋膜が滑り合う【全か無かの法則】をうまく使う
このときはたらく体の仕組みは『全か無かの法則』
筋肉の収縮は、小さな単位から順番にはたらきます。
小さな力では小さな単位から、大きな力ではたくさんの運動単位が一緒にはたらきます。
これはサイズの原理と言います→
【ヨガ】筋肉をコントロールできるようになると心も体も自由自在に!サイズの原理と運動単位の話→
これは、筋肉の線維が単位ごとに『動く』『全く動かない』というシステム。
ONかOFFかのシステムになっているので、『全か無かの法則』と言われています。
【図解】
小さな力から順番に!
ON線維とOFF線維の間には摩擦が生じて滑り合う。
大きな力は全部一緒に線維がはたらく。
動く筋線維と動かない筋線維があることで、そこに摩擦がおきて癒着がゆるんでいくんですね。
くりかえすことで、筋膜が滑走するようになるんです。
ヨーガのポーズでやってみる
ヨガのポーズで、実践してみます。
リラックス(0)→収縮(1〜10)をくりかえす
リラックスしている状態をゼロ0だとして、力の加減を1から10までわけるとします。
0→1→0
1の運動単位だけ収縮して、2〜10はお休みしています。
1の運動単位のまわりで筋膜は滑走。
0→1→2→1→0
1の運動単位の収縮からはじまり、次に2も参加します。
2の運動単位のまわりでも筋膜は滑走。
これをくりかえすことで、どんどん筋線維のまわりの筋膜の滑走がスムーズになります。
弱い力、強い力をグラデーションのように分けて練習します!
この方法を根気よく実践するとからだをコントロールするのが上手くなりますよ!
まとめ
ヨガのポーズはたくさん種類があります。
どんなポーズも力の加減を自分でコントロールしていくのが大切です。
(むしろそれが目的になります)
加減をコントロールしながら、それぞれの筋肉を動かしてみてください。
線維の滑走性を出すことで、しなやかな体になっていきます。
自分の身体をコントロールできて、しなやかさを取り戻すことで得られるメリットは、、
①心が軽くなる
②日常生活が楽に動けるようになる。動いていて楽しくなる
③ストレスを感じにくくなったり、気楽になる
すごくメリットがあります!
ポイントは、、
①弱い力で
②筋肉の収縮と弛緩がくりかえすこと
③加減をコントロールすること
さらにこの方法のいいところは、筋肉を自分で収縮させることです!
「筋膜の滑走性」と、「筋肉のトレーニング」を同時に練習できます。
ヨガの練習に取り入れてみて!
しなやかな体をつくる練習で、気持ちも楽になっていくことがありますよ!