抜釘手術の後
脛骨腓骨を骨折し1年2ヶ月ぶりにプレートが外れました。
プレートが入っていると、足が冷えるかんじ、かたくて重いかんじ、そして走ると痛かった、、。
プレートがはずれるとどんなふうになるのか?
抜釘手術後の経過をご報告したいと思います。
抜釘手術後の経過
まずは、今回の抜釘手術の内容です。
所要時間;1時間程度。前回の手術、プレート固定術の1/3。
麻酔方法;全身麻酔と神経ブロック。
(前回は全身麻酔と硬膜外麻酔)今回のほうが負担の少ない手術でした。
手術した日は足の痛みを感じましたが、次の日にはほとんどなくなっていました。
手術後痛みはありますが、時間が経つごとに引いていきます。
次の日、朝起きた時から足の親指が動かせるようになり、感覚も戻ってきました。
(昨日は全く動かせなかったので少し不安でしたが、一安心)
徐々に足の指全部が動かせるようになっていきました。
骨折した時は骨をつないで→プレートを当てて→スクリューで止めて、という手術だったので、腫れ、むくみ、痛みが長く続いたのを覚えています。
今回はすぐにどんどん良くなっていきます。
その差に驚きます。
手術日の次の日から痛みはありません。
そして、抜釘手術後は特に荷重制限はありませんでした。
主治医の先生から
「歩くことや日常生活は普通に遅れる」
「ジャンプやスポーツは最初控える。だいたい1ヶ月くらいまで」
とのこと。
スクリューを入れていた部分には穴が空いているので、塞がるまでは再骨折に注意が必要です。
術後はドレーンという血を抜くためが管が入っていました。
手術の次の日の朝、先生が来て抜いてくれます。
包帯を開けて手術部を見てみたのですが、すごい量の血がガーゼについていました。
『手術した部分は中に血液が溜まらないように外に出している』とのこと。
多くてビックリしました。
ドレーンを抜いた後、昼から取り替えたガーゼを見たら全然出血はなくて平気。ガーゼに少し着くかな?くらいです。一安心。
骨に穴が空いているからそこからたくさん血が出るそうです。
だいたい1日くらいとのこと。
こちらがプレートを抜いた状態の骨。
細く白い管は血を抜くためのドレーン。
手術翌日からリハビリが始まる
手術の翌日、午後からリハビリ開始。
車いすでリハ室まで行きます。
先生からは特に何も制限の指示は出ていないとのこと。すぐに平行棒で歩きます。
手術後初めて歩くということで不安はありましたが、5歩くらい歩くとすぐに慣れました。すぐに普通に歩けます。
ベッドの上で足に触れてくれたのですが、踵からアキレス腱、ふくらはぎの半分くらいまではまだ感覚がありませんでした。
手術していない方の足と比べてみると指の動きもまだ鈍い。
『足首を動かしてもいいけど、やりすぎる必要はない。それよりも足の指をよく動かしてむくみをとったり筋肉を使いましょう』とのこと。
リハビリ後から車いすは撤去。歩行自立。
手術の翌日から歩行は自立!
その次の日からはさらに足の調子は良くなり、ほぼ手術前と同じように歩けます。
心なしか足が軽くなって、動きが軽く感じます。(傷の突っ張り感はあり)
手術後2日目の経過
2日目になると足の感じは本当に良くなります。
抜釘手術は経過がすごく楽です。
手術後の入浴
シャワーに入れたのは、手術から2日後。
血液を抜くために管を指していた傷口から、少しだけガーゼに血がついていました。
傷が閉じてしまえば良いのですが、開いているうちは感染のリスクもあるとのこと。
ガーゼを外して防水のテープを貼って入浴をします。
今回僕は退院を早く希望しています。(お正月時期なので)
傷口がまだ塞がっていないので、自宅に退院してからも、もしかすると自分でケアをする必要があるかもしれません。
そこで看護師さんから指導を受けます。
傷の処置と入浴方法については説明が書いている紙をくれました。
基本的には、
- 傷に防水作用・撥水作用のあるテープを貼って退院。(その際はゴシゴシ洗わない)
- もし防水テープが剥がれてしまったら、傷が隠れる大きさの絆創膏で保護する。
(通気性の良いもの。これはドラッグストアに売っている) - 入浴の際は傷が濡れないように防水テープで保護。
入浴後は防水テープを剥がして、消毒をして絆創膏で保護する。
このように教わりました。
手術から2日目以降のリハビリ
主に足首、股関節の筋トレやストレッチが中心。
退院日は階段の昇り降りも確認。
手すりがなくてもスムーズに行えて問題ありません。
自宅でのトレーニング方法も習いました。
教えてもらって勉強になったこと。勉強になったのでいくつかご紹介します。
1週間以内はアイシングを併用
特に長く歩いた後は15分から20分くらいアイシングをすると良いとのこと。
ただ注意は、『長時間のアイシング』
冷やし過ぎは皮膚の滑走性や伸張性が悪くなる可能性もあるから避けたほうが良い。
皮膚をマッサージする方法
むくみや腫れがあって皮膚が突っ張っているとき、リンパをの流れを良くするためにマッサージをする。
でも、傷口を広げる方向には引っ張らないように注意する。
マッサージは皮膚を傷口の方向に近づけるように(同一方向に)行うこと。
あと、膝裏、鼠径部などのリンパ節も軽く摩るようにする。
足を挙上する
しばらくむくみがあるかもしれないので、一応足を挙上する時間は作ったほうがいい。
手術後のリハビリは筋トレやストレッチをするだけでなく、手術をした箇所の管理やケアをしばらく行う必要がある。
手術の縫合の仕方について先生に聞いた
プレート固定術の時は、ナイロンの黒い糸で縫いました。(一般的にイメージする縫合)
3週間後くらい経ってから抜糸をしました。
今回の手術では抜糸の必要がない溶ける糸で縫ってあるとのことです。
溶ける糸って大丈夫なのか?
主治医の先生に聞いてみました。
体の水分で溶けて、体内に吸収されて、それから体外に排出されます。
縫合の仕方も聞いてみました。
皮膚は3層構造になていて、まずは皮下組織を縫って、その上の層の真皮を縫う。一番表層の表皮はテープで止めてあります。
(前回のナイロンの糸の縫合は、皮膚をまとめて止めていたように記憶しています。)
縫合の仕方は傷の大きさにもよるとのこと。
すごく手術の道具に関しても進んでいるんですね。
どのような経過になるのか?
入院期間は短くしてもらえるのか?
本当は先生から1週間の入院と言われていたのですが、無理を言って早めてもらいました。
3泊4日(手術後3日)で退院。
予定よりも2日早くお願い。
入院する前から退院する日の希望を看護師さん、リハビリのセラピストから聞かれていて、先生へ伝えていただきました。
『術後の経過が良ければ』という条件で検討してもらっていました。
術後の感染がとても怖いので慎重に検討してくれていたようでした。
『傷が閉じてしまえば、、』と言われていました。
ドレーン(血を抜くための管)を入れいていた部分の出血が止まらず、当日までチェックしてしてもらっていましたが、なんとか血が止まってくれて無事退院。
手術日は遅くなるように変更してもらい、退院日は早めてもらうなんて、なんてわがままな患者なんだろうと思います、、。
本来はきちんと入院していたほうが絶対にいいですね、、。
退院時の靴は重要
今回はJRとタクシー。交通機関を使って自宅まで帰りました。
リュックを背負っての帰宅。
歩くことはできます。
気になったことは、靴のヘリが内くるぶしに干渉して痛かったことです。
冬なので、ミドルカット、ハイカット、ロングブーツなどが多いと思うのですが、しばらくはローカットで傷口にヘリの当たらない靴を履く必要があります。
しかも、滑って転ぶのはダメなので、滑らない靴でローカット。靴選びは難しそう、、。
まとめ
抜釘手術後は経過が良ければ、すんなりと歩けるようになります。
足も軽くなるし、思っていたよりも楽でした。
今後どんなふうに回復するのか?いよいよプレートが外れました。
→その後の経過です。