底側骨間筋の役割と作用 【足部の一番深部にある筋肉:足の形を脳へフィードバックする】

  • 2019年3月3日
  • 2019年3月18日
  • 足部

底側骨間筋とは

足の背側骨間筋と共に足底の最も深層にある筋肉です。

骨間筋は人の骨格、歩行にとってとても重要な筋肉です。
解剖学の本などでもさらっとしか載っていなかったりするのですが非常に大事です。
実は骨間筋とアキレス腱(ヒラメ筋)を使うだけで人は歩けてしまうそうです。

骨間筋は足部の一番深層にあるインナーマッスルで、足部の位置どり、制御に貢献します。
萎縮すると足部の感覚が鈍くなり、足の状態を脳が正しく把握できなくなるので、歩いても走っても偏った筋肉の使い方になってしまいます。それは下肢全体の筋肉自体をうまく使うことができないことを示します。
下肢全体の筋力訓練をする前に、そのベースになる骨間筋を機能させたいところです。

底側骨間筋は背側骨間筋と対になる筋肉です。
共同で働く場合は足趾を屈曲します。
内転、外転は反対方向へ作用します。
背側骨間筋は足趾を外転。底側骨間筋は足趾を内転します。

英語では【plantar interossei muscle】
plantar=足底
interossei=複数の骨間筋
という意味です。

特徴

底側骨間筋は第3〜5趾を内転させます。
筋肉は3つあり、それぞれ1頭。(背側骨間筋は2頭あるのでそこは違います)

停止の位置から足趾を内転するように働くと言えますが、側骨間筋は、第2趾に向かって第3〜5趾を引き寄せるとも言えます。
人の足の機能軸は第2趾(または第1趾と第2趾の間)にあり、歩く時の軸になっていて、底側骨間筋はその軸に足趾を向かわせます。スペースを作る背側骨間筋と折り合いをつけながら、拮抗する力でバランスを取っています。
第2趾に関して配置されています。

走行は背側骨間筋、虫様筋と似ているのですが、この2つは手にも同じ名前で存在します。
底側骨間筋は手でいうと掌側骨間筋という筋肉に当たると考えます。

また、中足筋とも呼ばれ、背側骨間筋と共に中趾骨にしか付着を持たない筋肉です。

起始と停止 

起始 ー 第3〜5中足骨の内側縁、長足底靭帯
停止 ー 第3〜5趾基節骨底の内側縁

神経支配

外側足底神経 ー S1,S2

働き

①第3〜5中足趾節関節を屈曲(MP関節屈曲)、第3〜5趾節間関節を伸展(PIP関節、DIP関節伸展)
②第3〜5趾を内転する作用
③第2趾に第3〜5趾を向かわせる
④中足骨の位置を保つ
⑤足部の安定と制御
⑥横アーチの形成
⑦骨格筋の働きのバランスに関与
⑧足の状態を脳へフィードバック

 

底側骨間筋の作用

3〜5趾のMP関節屈曲、PIP、DIP関節を伸展する作用
3〜5趾の内転作用

一番の運動作用は第3〜5趾の内転です。(これは背側骨間筋の外転作用と拮抗する方向への作用です)
しかし、MP関節屈曲に関しては、背側骨間筋と協力して働きます。

第2趾に第3〜5趾を向かわせる

背側骨間筋と底側骨間筋は、機能軸である第2趾に対して横方向の力で制御します。
底側骨間筋は機能軸第2趾に第3〜5趾を向かわせる運動方向に作用します。スペースを作る方向の作用である背側骨間筋とは拮抗する働きをして、機能軸に対してバランスを微調整します。

中足骨の位置を保ち、横アーチを形成する作用
骨格筋(特に下肢)の働きのバランスにも影響

他の足部内在筋のともに横アーチを形成することに貢献。
内在筋の中でも一番深部にあり、微妙な調整の役割を果たします。
萎縮しやすい筋肉でもあり、機能するかしないかで骨格全体に影響する重要な筋肉でもあります。
また、脳が足の状態を把握することにも関わり、下肢全体、骨格全体の筋肉がバランスよく機能するかにも影響します。

バランスが悪いと感じたら、トレーニングするために注目しても良い筋肉です。

筋力トレーニング方法

足趾を閉じる運動

第2・3趾の間、第3・4趾の間、第4・5趾の間に紙を挟んで、引っ張っても抜けないように足趾を閉じる。

1つずつ足趾を内転方向に動かすイメージ

ちょっと高等な技術とイメージ力が必要ですが、筋肉は3つに分かれているので、1つずつ起始を停止に近づく方向に(第3・4・5趾を内転方向に)動かすイメージを持つと収縮するための方向づけができます。

足趾パッドを使用してそれを挟むように閉じる

足趾パッドで筋肉を伸張しながら、それを挟むように第3〜5趾を閉じます。
筋肉が伸びながら活動。足の感覚のフィードバックも促されます。

ストレッチ方法

足趾の間に手の指を入れて屈伸する

足の趾の間に手の指を入れて、MP関節を屈伸します。

足指パッドを使用する

足指パットで足趾を広げるのもストレッチになります。

運動のコツ

非常に小さな、微細な収縮をする筋肉なので、意識を高く持ち繊細に運動することで働きます。
萎縮しやすい筋肉でもあるので、ストレッチをしっかりと行って、柔軟性も保つようにします。

トレーニングは『イメージ』と『意識』が大事です。
複雑でもあるので、絵や図を見ながら行うのもいいと思います。