脛骨腓骨骨折で足が床に着けない!退院後の生活はどうなるのか?
骨折から15日目
退院の日です。
退院は嬉しいけど、骨折して荷重できないまま、片足での生活。
本当に大丈夫なのかという不安もあり、複雑な気持ち。
なんとか無事に家に到着。
階段
病院での練習が活かされて、手順はわかります。でも環境が違うと勝手が違う。
段差を登りながらカーブする箇所もあります。
一人であれば、両方の手に松葉杖を持って昇り降りをしなくてはいけませんが、誰か介助してくれる人、家族がいるなら片手は手すり、片手は松葉杖でもいいかも。
玄関に椅子があると楽です
玄関は靴の脱ぎ履きと、松葉杖の先を拭く作業が必要です。
靴は歩きやすい安定したサンダルがあれば立っても履けるかもしれませんが、靴を履くなら座らなくてはいけません。
できれば安全のため座れるように椅子を準備するといいかも。
(僕はKEENのサンダルが安定していたので、それを履くことが多かったです。靴は車に積んでいて、必要な時は車で座って靴に履き替えていました)
そして玄関にはウェットティッシュを置きましょう。松葉杖を使ったら帰ってきたときに先を拭きたいですよね。
一人の時なら椅子に座って拭いた方が楽。
どちらにしても玄関に椅子はあるにこしたことないです。
入口や扉
松葉杖では、扉を手前に引いて開けるのが意外に難しいです。
迫ってくる扉を後ろにかわさないといけません。重たい扉なら結構苦戦します。
松葉杖の位置も要注意で、引いた扉に引っかかる可能性があります。
片手での操作になるので、杖の置き場所、管理の仕方も悩みます。
戸を少し開いたら身をかわして、重い扉の時は体を預けて、というふうに工夫が必要。
スペースを作った方が楽に行えるはずなので、簡単にずらせるようならものをずらす。安定しているものなら軽くよしかかるなど、工夫してみます。
松葉杖をどう管理するか
病院に比べて家は狭くて、回転や曲がる動作が多いです。
リズムに乗って歩くことができないので、両松葉は使いにくい。
近い距離でも使わなくてはいけないので、いちいち面倒に感じてしまいます。
伝いながら移動できるようであれば、一時的にでも家具の配置を検討したり、方法を考えてもいいかもしれません。(その時はつかまるものは安定していることが絶対条件)
松葉杖は立てかけておいても倒れやすくて、置き場所を考える必要があります。
角なら立てかけやすいし、スペースがあるなら床に寝かせてもいいかも。
うちのテーブルはスベスベしているので、すぐに倒れてしまいました。
トイレ
病院よりも不便に感じます。
トイレに手すりがないので、片足でのバランスが必須になります。
壁にポンっと手を置くだけでもバランスが取りやすいので、時々壁にタッチしながら行うと安定します。
壁によしかかることができるならそっちの方が楽かも。トイレの方が角に松葉杖が置けるので楽です。
入浴・脱衣所に椅子は必須
お風呂の椅子も、病院のシャワーチェアーと違います。
肘掛けがないのでつかむところがありません。安定感もありません。
移動するにも手すりはなし。
滑らないように床が濡れていない状態で入ったほうがいいです。
浴室内は杖を持って行かないので、浴槽のヘリにつかまりながら移動しました。
浴室の形によっては思い切って杖で移動してもいいかも。
脱衣所に椅子は必須です。
椅子があると整容にも便利。
着替えやタオルの置き場所も便利な位置を考えて。
ベッドと寝室
むくみがあるので、寝室で寝ている時間を多く作りました。
なので寝室で過ごす時間は多いです。僕は寝室でPC作業、読書をしていました。
照明、ノートPCを置くテーブル(僕は木の板や硬い平べったい枕を膝の上に置いて)、本、アロマポットで快適空間を作りました。
音を良くして音楽を楽しむのもいいです!
すごく感激したのがマットレス。自宅のマットレスに感動。
ベッドのマットレスはすごくよかったです!
柔らかくて、シーネを着けて寝ていても腰が痛くない。
ベッドのマットレスは体の負担軽減に大事なものだと本当に実感しました。
腰痛がある人は是非見直してみてほしい。(気づかないかもしれませんが、きっと普通の人でも快適な睡眠にマットレスは重要)
掛け布団の軽さもすごく良くて、つま先にかかるストレスがないです。
これも普段意識しないかもしれませんが、布団が重たいとズーーっと寝てるときにつま先が押されてることになるので、つま先が伸ばされるか、内側から押されて外側に開いてしまいます。
掛け布団は持続的なストレスがかかるんです!
特にシーネをつけていると変な方向から力がかかっていたはずです。
うちは羽毛布団が一枚あったので、軽くて快適でした。
寝返りや起き上がりの時にも本当に楽で助かります。
これを機会に快適なものを選んでもいいかもしれません!
過ごし方
病院では主にベッドに寝ていたので、家に帰ってきたらどうやって過ごしていいのか悩みます。
足のむくみを考えるとベッドに寝ている時間は多くしたいですが、日中はリビングで過ごしたい。
リビングで座っているときはものを取ろうとすると、ちょっとした距離でも届かないことが多いです。あと20cm、という距離でも松葉杖を探して、立って移動します。
手の届くスペースに必要なものを置いておけるといいと思います。
僕が生活を快適にするために考えたポイント3つ
1、松葉杖の置き場所の工夫(角を作るか、滑らないような素材のものを当てる)
2、家の中でもナイロンリュック(ものを運ぶのに楽)
3、寝室でも楽しめるように(ベッドに入りながら背もたれで身体を起こしてパソコン作業などしていた)
自宅に帰って来たはいいけど、全く別の生活になりそうです。違う世界で過ごしているように感じます。
松葉杖で外出をしてみる
骨折から16日目
自宅退院後初の外出。
初めて自分の車(エスティマ)の助手席に乗ってみたのですが、乗るのが大変でした。
少しですが、車高が高い車なので、座席に座るには体を持ち上げないと行けません。
手をどこにおいて体を引き上げたら、座席にお尻がかかるか探しました。手でどこをつかむかがすごく大切で重要。
『片足を絶対に地面に着いてはいけない』という思いが、体を緊張させて、全部の行動をやりにくくしてしまっていそう。
つかまって体を引き上げるアイテムなどがあると便利かもしれません。
外出先では車椅子を使った
イオンとスーパーに行ってきました。
移動する距離が長いので、貸し出ししている車椅子を使わせてもらいました。
便利だし押してもらって楽なのでありがたいんですけど、乗り心地はあまり良くありませんでした。
フットレストがすごく高くて、膝がだいぶ上に上がります。(実際座る人のことはあまり考えた作りではない)
混んでいると足に人や物がぶつからないかが少し心配。
押してもらうのであれば、松葉杖は自分で抱えて乗ったほうが便利です。
フードコーナーでは冷気があるので、車椅子の高さではより一層寒さを感じやすくて、厚着の方がいいです。
トイレは松葉杖を使用。
体力が落ちてしまったのか、2時間くらい外出してすごく疲れました。
でも反対に、少し外に出慣れないと、体力が落ちてしまうことがわかりました。
外に出ることって大事!
お日様にも当たらないと!
今日は一日疲れました。
でも夜のマットと布団は快適。体が楽です。
マットと布団は疲れを癒してくれます。
転倒しました
骨折から17日目
転倒してしましました。
階段を降りている時に、急に忘れ物を思い出して、階段の途中で方向転換を試みました。
真横を向いた時に右側の杖は高い位置にあるし、左側の杖は低い位置になってしまって、バランスを崩しました。
冷静であれば、そんな無謀なことはしなかったと思うのですが、松葉杖に慣れてきて油断していたのだと思います。
思わず、反射的にシーネ(添え木)を当てている左足が出てしまいました。
『ヤバイ』と思って引っ込めたのですが、少し遅くて、床に着いてしまいました。
妻がすぐに駆けつけて助けてくれました。
骨折した部分がすごく痛くて、しばらく痛みが続きます。
家の中に入って、痛みの様子や足の状態を観察。特に問題はないようです。
転んでしまったことがショック。
危ないです。
階段や傾斜のある場所での方向転換は絶対にやめましょう!