短小趾屈筋の特徴と作用 【小趾の小さな屈曲筋】

  • 2019年2月11日
  • 2019年3月18日
  • 足部

短小趾屈筋とは

短小趾屈筋は、足部の内在筋の1つ。
小趾のMP関節を曲げる筋肉です。
足底筋群の中で、比較的深層の3層目に含まれる筋肉ですが、表面にあって触れやすいです。

英語では【flexor digiti minimi brevis muscle】
flexor=関節を屈曲する
digiti=趾
minimi=最小の
brevis=短い
という意味。
とにかく小さそうです。

特徴

短小趾屈筋は小趾のMP関節の屈曲に作用します。
長趾屈筋も同様に小趾MP関節屈曲に作用しますが、2〜5趾に全てに働きます。小趾にだけ個別に働くいうのが、短小趾屈筋の特徴です。

短小趾屈筋は『小趾対立筋』とほぼ同じ部分(起始)から発生しているので、小趾対立筋を短小趾屈筋の一部のように表現することがあります。実際に一部のようになっている人も多く、停止の部分の差でしか判断できないことがあります。
さらに、『小趾外転筋』と癒合していることも多いようです。

『短小趾屈筋』『小趾対立筋』『小趾外転筋』の3つは、癒合してあいまいな動きになっている可能性があります。
特に年齢を重ねると、その傾向が強くなっていきます。

起始と停止

起始 ー 第5中足骨、長腓骨筋腱、長足底靭帯

停止 ー 小趾の基節骨底

神経支配

外側足底神経 ー S1,S2

働き

①小趾をMP関節を屈曲する

 

短小趾屈筋の作用

小趾をMP関節を屈曲する作用

短母趾屈筋は長母趾屈筋と共に足の親指(母趾)を屈曲します。
短母趾屈筋は母趾のMP関節。
超母趾屈筋は母趾のMP、IP関節の屈曲に作用します。
両方が協力して母趾を屈曲させることができます。

 

短小趾屈筋のトレーニング方法

短小趾屈筋のストレッチ

①椅子に腰かけ足を組み、同側の手で小趾の基節骨をつかんで伸展させる。
②20〜30秒程度やさしくストレッチ。
(*長趾屈筋と明確に分けるために、足首を底屈方向(伸ばす方向)で実践する)
③反対側も実施

短小趾屈筋の筋力トレーニング

①椅子に腰かけ足を組み、同側の手で小趾の基節骨をつかんで軽く反らせる。できれば反対足の手で第5中足骨を支える。(小趾MP関節伸展位)
②つかんだ手に向けて基節骨を押し付け。MP関節を屈曲する。
(*大きな筋肉ではないので、軽く屈曲して抵抗があればもう収縮しています。わずかに動きを感じる程度で良いです。はじめから力一杯行うと、どの筋肉が収縮しているのかわかりにくくなります)
③収縮と弛緩を繰り返す
⑤反対側も実施

『立位』または『片足立ち』をする

①ストレッチと筋力訓練が終わったら立位をとるか、片足立ちをして小趾側の安定を確かめます。

タオルギャザー

①椅子に腰かける
②タオルを足の下に敷いて、足趾の屈曲を繰り返すことでタオルを引き寄せてくる。
(*下腿の筋肉ではなくて、足趾の筋肉を意識して動かします。小趾の動きが大分器用な人は実践の効果が期待できます)

運動のコツ

短小趾屈筋の運動は
①ストレッチ
②伸張しながらの筋力訓練
③『立位』『片足立ち』
の順番で行うのが効果的です。

短小趾屈筋はとても小さな筋肉です。
筋トレは負荷を大きく行う必要はありません。
筋トレの後に『立位』『片足立ち』で足の感触を確かめてみてください。その感覚の変化で効果を実感します。