短趾伸筋の特徴と作用 【母趾と小趾には付かない足背の内在筋肉】

  • 2019年1月27日
  • 2019年3月18日
  • 足部

短趾伸筋とは

短趾伸筋は、足背にある母趾と小趾以外の三趾を伸展させる、足背にある筋肉。足背の内在筋です。

英語では【extensor digitorum brevis muscle】
extensor=『関節を反らせる』
digitorum=『趾』
brevis=『短い』
足趾を反らせる短い筋肉という意味です。

特徴

短趾伸筋は足趾を伸展させる(反らせる)筋肉です。
特徴的なのは小趾には付かないということ。
母趾には短母趾伸筋という同じ起始を持つ似た筋肉がありますが、小趾にはありません。
短趾伸筋は、2〜3趾の中節骨の底に付着する筋肉で、足趾の先までは伸びていません。中足趾節関節、近位趾節間関節を伸展させる筋肉です。
足首をまたがず、足部の中だけで存在する内在筋です。

この筋肉だけ動かすには訓練が必要かもしれませんが、短母趾伸筋だけを動かすよりはコントロールがしやすいかもしれません。

起始と停止

起始 ー 踵骨の背側面
停止 ー 第2-4趾の中節骨底(背面)

支配神経

深腓骨神経  L5-S1

働き

①第2〜4趾を伸展する
②足根骨の安定と位置関係の調整
③歩行時に足部の制御として働く

短趾伸筋の作用

第2〜4趾を伸展する(中足趾節関節と近位趾節間関節の伸展)

短趾伸筋は、短母趾伸筋と共に足の趾を伸展する筋肉です。
足趾の先までは伸びていなくて、その一つ手前の中節骨に付着するので、中足趾節関節と近位趾節間関節を伸展する作用があります。
この筋肉単体で収縮させるには訓練が必要かもしれません。

足根骨の安定と調整に関わる

踵骨の背側面外側方向から足根骨の上側(足背)を通り、第2〜4趾の中節骨に至ります。
この筋肉の拘縮、短縮は間にある足根骨を締め付けることになり、位置関係、調整に関わることにあります。他の筋肉に比べ短縮すると、2〜3趾が浮いて曲がってしまうことになります。

歩行の時は足趾から踵へ力を伝える

歩行で踵が持ち上がり蹴り出す手前まで、趾先を固定して足首が持ち上がるような運動やつま先立ちになるような運動では、足部の制御のために作用します。
収縮方向は第2〜4趾に踵骨を近づける方向になります。

 

 短趾伸筋のトレーニング

筋力トレーニング

①足の裏全部を床につけて立ちます。
②母趾と小趾を床につけたまま、2〜4趾を持ち上げます。(持ち上がらなければ筋肉の収縮をイメージします。踵骨に近い部分に筋腹があり、先の方では腱になるので、筋腹が収縮するのを意識します)
*母趾が連られて持ち上がっても十分働きます。小趾が持ち上がってはいけません。小趾に短趾伸筋は基本的には付着しません。(小趾に短趾伸筋がある人は少ないです)
③その後に、つま先立ちを行います。
*座って壁に足裏を付けて実施するのもやりやすいです。

ストレッチ

①椅子に腰かけます。
②足首を伸ばして、足趾を曲げて、足趾の背側を床につけます。基節骨を床に軽く固定して足背部(短趾伸筋)をストレッチします。足首を前側に押し出すイメージ。

 

短母趾伸筋と別々に分けて行おうとすると、なかなかコントロールが難しいかもしれません。

是非チャレンジしてみてください!