バランス運動に活躍【小趾外転筋】

  • 2019年1月25日
  • 2019年9月6日
  • 足部

「足元からしっかり体を支えたい!」

サーフィンやスノーボードなどの回旋運動に作用する、足の裏にある筋肉「小趾外転筋」を鍛えて体を支えよう。

小趾外転筋とは

足底にある筋肉の表層に位置し、外側縁に沿っている筋肉です。

英語では【abductor digiti minimi muscle】

abductor=『正中線から遠くに動かす』
digiti= 『指』
minimi=『最小の』

最小の指を広げるために動かす筋肉という意味です。

…わかるような、わからないような?

さて、どんな働きをするのでしょうか見ていきましょう。

働き

1.  身体を支える(体重を支持)
2 .  足の外側でアーチを作って骨格を整える
3 .  底屈運動を起こす
4 .  衝撃を吸収する
5 .  小指を固定すると回転運動を起こすきっかけとなる
6 .  歩く時、踵から母趾への体重移動をスムーズにする

重要な役割がたくさんあります。

特徴

小趾外転筋は小趾を外側に広げる筋肉です。
足の外側で身体を支え、立位の安定にも貢献

踵骨、立方骨、第5中足骨からなる『外側縦アーチ』の形成に関与します。

足元での支えとして重要ですが、機能が低下していることも多く、そういった場合は機能が低下したまま運動していることになります。

そのまま運動もできてしまうので、鍛えるには意識をして収縮を癖づけることが必要。

トレーニングによって運動パフォーマンスの向上しやすい特徴もあります。
比較的大きい筋肉です。

小指が横向きで寝ている人は小趾外転筋が弱っているかも。

 

起始と停止

起始 ー 踵骨隆起(内側結節)、踵骨外側突起、足底腱膜
停止 ー 第5趾基節骨底の外側、第5中足骨(粗面)

どの場所にあるのか知りながら運動することによって、運動の質は上がります。


支配神経
外側足底神経(脛骨神経)S1~2

 

小趾外転筋の作用

身体の外側を支えている

小趾外転筋は、足の外側縁で身体を支える作用があります。
立った時、歩いている時に身体を支え、『安定させる』『踏ん張る』ために働いています。

運動の際にも、いろいろな外力を吸収し、身体を支えバランスをとります。

小趾外転筋は外側縁で、外側に向かう力に対して身体を支えています。

小趾が横を向いているのは、小趾外転筋が弱化している可能性が大です。
足の外側で踏ん張りきれていないかもしれません。

 

足の外側のアーチを形成

内側に土踏まずのアーチがあるように、外側にも小さいですがアーチがあります。

小趾外転筋は体の側方(外側)のアーチを形成して、その上に乗る骨格の位置関係、歪みにも影響します。

アーチは歩いたり走ったりする際には、衝撃吸収や外力を分散するための作用もあります。そして、反動で反発する力も産みます。

 

底屈運動に作用

第5趾列の底屈に作用します。

 

動的なバランスを調整し回旋運動に作用

サーフィンやスノーボードの上でバランスを取るようなスポーツでは、母趾外転筋と共に回旋動作に作用します。

野球のスウィングやサーフィンなど、足元を固定した時(小趾を固定すると)踵骨を外側に回転させる方向に引っ張ります。この力は回旋動作に作用します。

運動の連鎖で、脛の向きを内側に向け、膝、股関節の回旋、さらに上方へと連動します。

反対側の母趾外転筋と同じ回旋方向になります。

 

スムーズな体重移動を助ける

歩く時、踵を地面に接地してからフラットボタ 、母趾が蹴り出すまでのスムーズな体重移動をサポートしています。

 

 小趾外転筋のトレーニング

1. できるだけ小趾が寝ないでまっすぐになるように足を置きます。(少し指を広げるように置く)

2. 踵に体重を乗せながら、小趾の第5基節骨、第5中節骨で床を押して、アーチを高く持ち上げます。

3. 中足趾節関節を床に固定して、踵骨を固定した関節に向かってスピンさせるようにして小趾外転筋を収縮させます。